様々な次元に居る“孫”同士を戦わせる「ポケモン」パロディゲーム『Pocket Mortys』、ぶっ飛び次元旅行アニメ「Rick and Morty」から


Adult Swim Gamesは1月14日にiOS/Android向けに『Pocket Mortys』を配信することをTwitterにて告知した。『Pocket Mortys』は欧米向けの人気アニメ「Rick and Morty」のスピンオフタイトル。課金形態は不明だが、基本無料ゲームとなるようだ。

「Rick and Morty」はバックトゥザフューチャーをモデルとし、Adult SwimのJustin Roiland氏とDan Harmon氏が手がける大人向けアニメーションのテレビシリーズだ。このシリーズはアルコール中毒の科学者Rickと彼の影響を受けやすい孫Morty、そして彼らの家族の物語である。番組は家族生活の話とRickたちが次元を冒険する話が同時進行するという形で構成されている。その内容は大人向けということもあって過激な内容のものも多い。

たとえば第6話では、ある発明品によって街全体が手の施しようのない事態に陥ってしまい、途方に暮れたRickとMortyは他の次元で暮らすことを決意する。行き先の次元では、もとの次元とは違うRickとMortyがいつものように実験をしていた。しかし突然の爆発によって彼らは命を落としてしまう。そこへ街をあきらめた二人がやってきて自分たちの死体と出会うことになる。次元を移動した直後に自らの死体を見てしまったMortyは大きなショックを受け発狂してしまうがRickの手によって落ち着きを取り戻す。おそらく1つの次元には同じ人間が共存することはできないのだろう。それを知ってか知らずかRickはこの次元の自分たちとすり替わって生活していくことを選択していたのだ。彼らは自分たちのなきがらを庭に埋めて何事もなかったかのように生活を送っていく。このように文字にしただけでも恐ろしくなるほどの過激なストーリーではあるが、「Rick and Morty」ではさして変わらない過激な内容が多く存在する。

肝心のゲーム内容は、フィールドでは自キャラの後ろに味方を引き連れて歩く仕様、敵の視界に入ると対戦が始まる戦闘システム、戦闘時の演出やユーザーインターフェースはどこかで見たような……ポケモンである。おじいちゃんのRickが孫のMorty同士を戦わせる内容となるようだ。公開されているゲーム画面では敵の「薄汚いMorty」とプレイヤーの手持ちの「普通のMorty」が戦っている。やはり、さまざまな次元のMortyを倒すためにRickが旅立つのだろうか?一癖も二癖もある原作に違わぬ過激なストーリー展開に期待できそうだ。

また、Justin Roiland氏は『Stanley Parable』などで有名なWilliam Pugh氏と旧知の仲であり、最新作の『Dr. Langeskov, The Tiger and The Terribly Cursed Emerald: A Whirlwind Heist』に開発にも参加しているようだ。こちらのタイトルは弊誌でもレビューを掲載しているのでチェックしてみてほしい。

なお、RickとMortyのアニメーションはAdult Swimのホームページにて視聴することができる。残念ながら日本語のものはないが、英語の字幕を表示させることが可能なので気になった人はぜひその目で確認してほしい。はじめはロックされていて全ストーリーを視聴することはできないが一週間に1話ずつ解放されていくので週末の楽しみにいかがだろうか。