Unity向けモバイルゲーム自動QAツール「Playable!Mobile」正式版、本日リリース。テストを手軽に効率化、既存テスト工程から53%自動化した採用例も
AIQVE ONE(アイキューブワン)株式会社は11月5日、次世代ゲームテスティングソリューション「Playable!Mobile」の正式版をリリースした。本製品は、生成AI技術を利用したモバイルゲーム向けのテスティングソリューション。AIQVE ONEと、日本初の“エンタメAI”を開発・研究しているというモリカトロン株式会社が共同開発した製品である。
「Playable!Mobile」は、モバイルゲームのテスト・QA(品質保証)活動を自動化した製品だ。本製品は、Unityで制作されたリアルタイム操作を必要としないモバイルゲームのテストに適用可能なソリューションとなっている。生成AI技術を活用することで、高度なテストの自動化を実現しているという。また、テストは日本語で指示が可能で、専門知識がなくとも簡単にテストを自動化することが可能であるそうだ。ユーザーが出した指示の意図をAIが解釈し、壊れにくく変更しやすいテストを実施できるという。
また、本製品は、Unityプラグインをプロジェクトに追加するだけで導入可能となっている。費用は1ライセンスあたり月額税込5万円で1か月間のトライアル期間も用意。なお、利用プランのひとつとして、AIQVE ONEのエンジニアのサポートがついた「Proサポートプラン」も用意されている。
なお「Playable!Mobile」は、株式会社ドリコムが開発・運営をおこなうスマートフォン向けアプリ『魔界戦記ディスガイアRPG ~最凶魔王決定戦!~』にて、現在テスト自動化に活用されているそうだ。本製品の導入によって、既存のテストの53%を自動化し、デグレーションチェックテストのうち95%が実施可能だという。デグレーションチェックテストに関しては、多くが完全自動化されており、iOS/Android端末での実機テストにも対応している。ちなみに、ドリコムが提供するAI SaaS プラットフォーム「ai and(アイアンド)」に「Playable!Mobile」がパートナーとして参画しており、「ai and QA」として提供中だ。
なお、「Playable!Mobile」は、現在以下の機能の追加実装を予定しているそうだ。
・並列実行を支援するための新機能および環境整備
・監視やリトライ機能など、テスト長期実施時の安定実行を担保するための機能強化
・動画録画機能やテスト結果の分析レポートなど、自動実行時のエビデンスを担保するための機能強化
以上の追加機能が予定されている。現在モバイル向けUnity製ゲームを開発中で、テストを効率化したいという人は、まずはトライアルから「Playable!Mobile」を試してみるか、AIQVE ONEの問い合わせフォームから資料請求するといいだろう。
「Playable!Mobile」正式版は、本日よりリリース中だ。