総額1万2500ドルのパーツを搭載、神々しいモンスター級のゲーミングPC「The Large Pixel Collider」最新版の全貌が明らかに


PCゲームに関するニュースやレビューを扱う海外メディアPC Gamerは、ウルトラスペックPC「The Large Pixel Collider(以下、LPC)」の最新版を公開した。LPCはPC GamerがCorsairやDigital StormといったPCパーツ企業と協賛し、「とてつもない」ゲームPCを組みあげるプロジェクトだ。2013年に企画が始まり、その年々の最高級のハードウェアを取り入れ進化し続けてきた。

目を見張るのは、その迫力ある外観だろう。神々しいスペックに見合うために作られたという装飾のテーマは、旧約聖書に出てくる「契約の箱」。ケースの上には羽を生やした智天使が2体たたずむ。鍵を2本刺して回すことでスイッチが入り、PCが起動する仕組みだ。

具体的なスペックとしては、CPUは10コアを搭載するIntel Core-i7 6950X、GPUはPascalアーキテクチャを採用したNVIDIA Titan Xの二枚刺し。モニタは4K出力に対応しており、VRも高解像度映像も楽しめる。性能の大きさだけに危惧される冷却面については、カスタムされたEKWB製の水冷クーラーを搭載し、カスタムされた通気性抜群のケースに収納されている。スペックと同等のパーツをAmazon.comで購入する場合の価格は以下のとおり。

  • CPU: Intel Core-i7 6950X 約1650ドル
  • GPU: NVidia Titan X*2 (SLI)約3200ドル
  • モニタ: Acer Predator XB321HK bmiphz 32-inch IPS UHD 約1380ドル
  • マザーボード: ASUS ROG Rampage V Edition 10 約570ドル
  • メモリ: 128GB Corsair Dominator Platinum Special Edition DDR4 約880ドル
  • SSD: Intel 750 Series PCIe NVMe 1.2TB *2 約1800ドル
  • HDD: Seagate Barracuda Pro 10TB Helium*4 約2000ドル
  • 電源ユニット: EVGA SuperNova T2 1600W 約400ドル
  • 水冷クーラー: EKWB water coolingカスタムビルド 約90ドル※1
  • ケース: CaseLabs Mercury S8 Caseカスタムビルド 約550ドル※1

※1 カスタムビルドモデルの価格は、ベースとなるモデルを参考

総額約1万2500ドルとなる、まさにモンスター中のモンスターともいえる、性能価格ともに途方もないスケールに仕上げられている。ここに装飾の費用なども含めると、さらに価格が膨れ上がるのだから恐ろしい。PC Gamerは年末から年明けにかけて、『The Witcher 3』や『Arma 3』、『Star Citizen』といったタイトルを実際に動かし、その結果を公開するようだ。ちなみに2013年に本プロジェクトが公開された際には、最高設定の『Arma 3』が2560 x 1440で、『Battlefield 4』が7680 x 1440動くことが確認されていた。あれから3年が経過したが、どれほどの進化を遂げているのだろうか。

動画の最後では「これは単なる始まり」でしかないとナレーターがコメントを残しており、LPCの進化はまだまだ続きそうだ。ひとまず2016年のバージョンがどれほどのパワーを見せるのか、続報を待ちたい。