先日Warner Bros. Interactive Entertainmentが予告したとおり、『Batman: Arkham Knight』のPC版が日本時間の10月29日に再リリースされた。6月のローンチ時に発生したパフォーマンス問題から約4か月、ようやくPCプラットフォームにて日の目を見た『Batman: Arkham』シリーズ最終章。しかしまだ一部の環境では問題が残っている状態のようだ。
Steamニュースにてパッチの配信を発表したWarner Bros.は、GPUのパートナーたちと共にSLIとCrossfireの完全なるサポートを目指しており、また最新ドライバと一部カードで発生する安定性の問題に関しても改善に取り組んでいる最中だと明らかにした。
どのビデオカードで問題が発生しているのかは伝えられていないが、Windows 7と一部ビデオカードでは、ある程度ゲームをプレイするとハードドライブの読み込み問題が発生するという。この問題が発生した場合には、ゲームを再起動すればよいと解決策が記されている。またWindows 10の場合には、12GB以上のRAMがあれば読み込み問題は発生せず、スムーズにゲームが遊べると続けている。
最新バージョンのPC版『Batman: Arkham Knight』には、多数のグラフィックオプションが追加されているものの、Warner Bros.が語るようにまだパフォーマンス問題は依然として残されているようだ。海外メディアPC Worldsは1080pでのテストプレイにて、ゆっくりと移動している間はゲームは90fpsで動作するものの、長いあいだ空中を飛んだりバットモービルで移動しているあいだは40fpsから50fpsに下落すると伝えている。PC Worldsが所持しているマシンには「GeForce GTX 980 Ti」が搭載されており、これは推奨動作環境を軽く超えるスペックのカードだ。
一方でWarner Bros.は今回の再ローンチに際し、11月16日までにPC版『Batman: Arkham Knight』を購入したユーザーへ過去作品すべてを無料で提供すると約束している。対象となるのはGOTY版『Batman: Arkham Asylum』、GOTY版『Batman: Arkham City』、『Batman: Arkham Origins』、『Batman: Arkham Origins Blackgate』の4作品。いずれのタイトルも購入者には12月までを目処に提供される予定だ。またDLC「Community Challenge Pack」が他プラットフォームよりも1週間早くリリースされることや、ValveのFPS『Team Fortress 2』とコラボレーションすることなども明らかにされている。
『Batman: Arkham Knight』は現在Steamにて4980円で販売中だ。