ハクスラARPG『Path of Exile 2』次回アプデでパッシブポイント振り直しが約半額に。セケマの試練の名誉ダメージ調整や、エンドゲームの難易度緩和など遊びやすさアップ
Grinding Gear Gamesは12月17日、『Path of Exile 2』の今後予定されている変更・改善点について発表した。先日発表されたエリア内ファストトラベル実装のほか、パッシブポイントの振り直しにかかるコストの緩和やセケマの試練での名誉ダメージが調整されるという。
『Path of Exile 2』は、人気ハクスラARPG『Path of Exile』の続編だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)PS5/Xbox Series X|S。最大6人での協力プレイに対応する。本作は正式リリース時には基本プレイ無料となる予定だが、早期アクセス期間中にプレイするためには「Path of Exile 2 早期アクセスサポーターパック」をはじめとする有料DLC群のいずれかを購入する必要がある。
本日発表された今後の変更・改善点は、おもにゲームを遊びやすくする改善点に加えて、スキルのバランスに関わるものとなっている。まずは、先日も発表されていたエリア内ファストトラベルだ。本作はひとつのマップが前作と比べて広く作られており、それによって移動時間がかかり過ぎることがユーザーから指摘されていた。それを改善するために、エリア内に存在するチェックポイント間をファストトラベルする機能が追加される。また、エリア内にこれまで以上にチェックポイントが追加されるという。
また『Path of Exile 2』ではパッシブスキルの振り直しが、ゴールド(ゲーム内通貨)をコストにしておこなうことが可能になっている。一方で、ゲームが終盤に向かうにつれ、ひとつのパッシブポイントの振り直しにかかるゴールドがどんどん上昇していくため、最終的にはあまり気軽に振り直しができない状況になっている。今後、高レベルでのパッシブスキル振り直しのコストが安価となるそうだ。具体的には、約40~50%ほどゴールドコストが安くなるそうだ。
そして、SNSなどでユーザーから不満の声が挙がっていた「セケマの試練」の調整がおこなわれる。セケマの試練とは、ゲーム内で用意されているコンテンツのひとつであり、アセンダンシーポイントが獲得できる数少ないコンテンツだ。アセンダンシーは、各クラスに用意されている上位クラスのようなもので、セケマの試練や「混沌の試練」を攻略することでポイントを獲得することが可能になっている。アセンダンシーでは強力なパッシブスキルを習得できるため、各種試練は攻略が必須級のコンテンツといえる。
セケマの試練では、キャラクターのHPに加えて、「名誉」と呼ばれるHPのようなパラメータが与えられる。名誉は敵の攻撃を食らったり、罠にかかったり、HPダメージを受けるのと同様の要素で減少。名誉が0になるとセケマの試練は失敗となる。しかも、名誉はフラスコ(回復アイテム)の使用など、一般的なHPを回復する行動では回復できないようになっている。
現状、名誉ダメージを受けやすい近距離戦をメインとするビルドは、セケマの試練が攻略しづらくなっている。今後の調整によって、敵から食らう名誉ダメージは敵に近づくほど減少するようになり、近距離では現状よりも35%減少するようになるそうだ。ほかにも、敵による継続ダメージが意図した3倍の名誉ダメージを与えていた不具合が修正されるという。ほかにも敵の行動が変更される調整もおこなわれ、今までよりも攻略がしやすくなりそうだ。
さらに、エンドゲームのバランスにも調整がおこなわれるそうだ。エンドゲームでは、元素耐性減少のペナルティが適用されていたが、Tier6からTier11以上のマップにおいて、追加の元素耐性減少ペナルティが適用されなくなるそうだ。さらに、敵のクリティカル攻撃のボーナスダメージが40%減少したり、レアモンスターがもつ特殊効果「Volatile Plants」による爆発ダメージが大幅に減少したり、これまでよりも生存しやすさが大幅に上昇している。
以上のとおり、全体的に各コンテンツでのストレスを緩和するような調整が予定されている。一方で、さらにキャラクターやアイテム周りにも調整が加えられる。プレイヤー全体に関わる部分としては、敵に蓄積することができる「感電」の蓄積が25%減少することになった。その代わり、サポートジェムからダメージペナルティが削除され、さらに新しく雷ダメージと感電蓄積に関するパッシブスキルがツリーに加わるそうだ。このパッシブスキルはレンジャーとモンクの間に追加されるようで、これらのクラスで感電ビルドを運用しているプレイヤーは、スキルの見直しが必要になるのかもしれない。
また、スキル・サポートジェムも多くの調整がおこなわれる模様で、今回の発表ではその一部として、メイスのローリングスラム、シールドスキル、弓スキル、混沌継続ダメージスペルや高レベルでのクロスボウスキルなどの改善が紹介されている。サポートジェム関連としては、敵の元素耐性を低下させる曝露効果をもつジェムのダメージ減少ペナルティが削除されたり、余震を追加で与えるサポートジェムや、ミニオンのコマンダースキルにまつわるサポートジェムが新たに追加されたりといったことも予定されているとのこと。
その一方で、スケルトンアーソニストのスピリットコスト上昇や、トルネードショットのトルネード部分とヴァインアローの継続ダメージ減少など、下方修正と見られる調整も予定されているそうだ。ただし、Grinding Gear Gamesは、大きくメタビルドが変わるような変更・調整は、新しいリーグ開始時におこないたいと語っている。前述した変更点を含め、実際にどういった調整が施されるのかについてはパッチノートの公開を待ちたい。
『Path of Exile 2』はPC(Steam/Epic Gamesストア/公式ストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに早期アクセス配信中だ。 早期アクセス期間中のプレイにはいずれかのDLCの購入が必要。ゲーム内は日本語表示に対応している。