旧ソ連アパート模様替えシム『Panelka』ロシア語圏ユーザーから人気急加熱。目標なく模様替えし放題、にじむ「生活感」が誘うノスタルジー
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デベロッパーのMonsterAttackは2月14日、リフォームシミュレーションゲーム『Panelka』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさっそく高い評価を獲得しており、特にロシア語圏のユーザーの間で人気のようだ。
本作は、ソ連崩壊後の現地の世界観が採用された作品で、1980年代後半から1990年代初頭に建てられたアパートなどが登場。レトロな雰囲気でリフォームをする。
『Panelka』には、間取りの異なるアパートが2種類と、ひとつの部屋およびキッチンだけに絞ったもの、そしてガレージの計5つのマップが現時点で収録。それぞれに、前の住人から譲り受けることになった経緯などちょっとした物語があり、プレイヤーは新たな住人としてリフォームをおこなう。前の住人が使っていた家具などがいくつか残されている場合もあるが、ほぼ何もない状態から始めることになる。
本作では特に目標は設定されず、またコストや時間の要素もなく、ただ好きなように部屋をカスタマイズできる。カスタマイズ用アイテムは、各種オブジェクトと壁紙・塗装に大きく分けられる。オブジェクトには、各種家具や家電、照明、食器、装飾品のほか、カーテンやカーペット、衣類、ペットなどの項目も並び、それぞれに数多くのアイテムが収録。壁紙にも、多種多様なパターンが用意されており、それらを自由に配置してリフォームするわけだ。
そして、こうしたアイテムの数々が、1990年前後というソ連時代およびソ連崩壊後の時代当時の雰囲気を持っていることが本作の特徴となる。デザインがレトロというだけでなく、使い古したような仕上げがされており、自然と生活感が出る。
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本作は、PC(Steam)向けに先日2月14日に配信開始。本稿執筆時点で、ユーザーレビューでは約110件のうち88%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。そして、投稿されたレビューを言語別で見ると、なんとロシア語でのレビューが約9割を占めているという状況。ちなみに2位は英語で、わずか約9%である(Steam Scout)。
ロシア語でのレビューを見てみると、自身が子供時代に見た光景を思い出す、懐かしいといった声が聞かれる。収録されたカスタマイズ用アイテムのデザインが、当時の特徴を上手く捉えているようだ。より雰囲気を高めるべく特定の家具などの追加を求める、現地の人ならではの意見も見られる。一方で、最適化不足や機能面での不具合も報告されている。こちらについては、開発元がパッチ配信にて随時対応中。また、今後も開発を続け、新たなアイテムを追加していく計画だそうだ。
『Panelka』は、PC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、2月28日までは10%オフの630円(税込)で購入可能となっている。