武装した赤ちゃんがガチで撃ちあう『PaciFire』が登場、哺乳瓶ショットガンやテディベア爆弾でおねんねさせるほっこりシューター

おむつ姿の赤ちゃんが戦場を駆けまわるシュールなオンラインシューター『PaciFire』のクラウドファンディングキャンペーンが、Kickstarterにて実施されている。

おむつ姿の赤ちゃんが戦場を駆けまわるシュールなオンラインシューター『PaciFire』のクラウドファンディングキャンペーンが、Kickstarterにて実施されている。軍人や警察の戦いをテーマにしたマルチプレイヤーシューターが数ある中、本作はおむつをした赤ちゃんがダブルバレル哺乳瓶ショットガンやテディベアグレネードで相手を眠らせるという平和的な作品だ。しかし、そのアグレッシブさたるや、歴戦のベテラン兵士そのもの。

ショットガンやブラックホールでおねんねさせるほっこりな内容

『PaciFire』は、アリゾナ州ツーソンに拠点を置くインディーデベロッパーOoc Studiosが開発を進めているマルチプレイヤーシューター。タイトルの『PaciFire』はおしゃぶりを意味する“Pacifier”に掛けたもので、プレイヤーはおもちゃの武器で文字通り相手を“おねんね”させる。決して、乳離れもしていない赤ちゃんが実銃片手に畜生のように殺しあうわけではない。

24人までの同時対戦が可能で、「Knockout」や「Team Knockout」といった複数のゲームモードが用意されている。戦場となるマップは赤ちゃんもとい、赤ちゃんみたいな思考回路の大人が想像した世界とのこと。巨大なベビーベッドの中にぬいぐるみや積み木が乱雑に散らばる「Bedtime」や、チェリオスが浮かぶミルクの海で戦う「Breakfast」など、どれも正気の沙汰ではない。さらに、ステージ内にあるオブジェクトは敵に投げて攻撃できるほか、接着剤でくっつければ盾や要塞も築けるという。ただ撃ちあうだけでなく、自由なバトルが楽しめそうだ。

特筆すべきは、想像のはるか斜め上をいくユニークな武器の数々だ。水鉄砲の「Aqua」のほかに、おむつを撃ち出す「Diapotron」、ベビーフードを使用する「Food Poison」、ミルクを発射するダブルバレルショットガン「The Milker」、おしゃぶり擲弾を装填する回転式グレネードランチャー「Pacify」、アイスキャンディーで狙撃するスナイパーライフル「Snipesicle」と、どれも赤ちゃんにピッタリ。また、手榴弾としてテディベア、ベビーパウダー、おしゃぶり、果てはブラックホールまで投げられる。

そのほか、操作キャラクターのカスタマイズ画面では赤ちゃんの装備やおむつの色が変更できる。装備アイテムは、バイキングヘルメットやアフロのかつら、ピエロマスクにピエロシューズ、おバカ帽子にひげメガネ、スパイクアーマーやオタクメガネなど、ユーモアに富んだものばかり。鍋やフライパン、ホットドッグを頭に被ることもできる。おしゃれな赤ちゃんを目指して着せ替えごっこが捗りそうだ。また、クラウドファンディングに参加した人だけに配布される支援者限定アイテムも存在する。

チェリオスが浮かぶミルクの海が特徴のマップ「Breakfast」
チェリオスが浮かぶミルクの海が特徴のマップ「Breakfast」

『PaciFire』は、5万ドルの獲得を目指してクラウドファンディングを実施中。記事執筆現在、27日を残してこれまで245ドルの資金が集まっている。また、インディー作品の販売を投票で決めるSteam Greenlightにも登録されており、10ドル以上の支援者にはSteam早期アクセスのゲームキーが与えられる。アルファ版のリリースはWindows/Mac向けを予定。将来的にはPlayStationやXboxハードの発売も想定できるが、現段階では最難関の課題になるだろうと説明されている。「地球上では毎日35万人以上の赤ちゃんが生まれている。しかし、もし彼らが単なる赤ちゃんでなかったら……」。赤ちゃん戦争で童心に帰れること間違いなしだ。

Ritsuko Kawai
Ritsuko Kawai

カナダ育ちの脳筋女子ゲーマー。塾講師、ホステス、ニュースサイト編集者を経て、現在はフリーライター。下ネタと社会問題に光を当てるのが仕事です。洋ゲーならジャンルを問わず何でもプレイしますが、ヒゲとマッチョが出てくる作品にくびったけ。Steamでカワイイ絵文字を集めるのにハマっています。趣味は葉巻とウォッカと映画鑑賞。ネコ好き。

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