アニメ風オープンワールドレースゲーム『Kaido Genkai』開発中。のどかな日本風の田舎町で、ライバルたちと熱いレースバトル

Karoshi Electric Companyは、『Kaido Genkai』を開発中だ。アニメ調のグラフィックで描かれた日本の地方都市を舞台とする、オープンワールドレースゲームだ。

インディーデベロッパーのKaroshi Electric Companyは、オープンワールドレースゲーム『Kaido Genkai』を開発中だ。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『Kaido Genkai』は、アニメ調のグラフィックで描かれるオープンワールドレースゲームだ。舞台は1990年代の日本にある架空の地方都市。川沿いに街道が伸びるこの街は、田舎らしい自然豊かな風景が広がっている。レースや探索が楽しめるほか、車を通してさまざまなライバルと出会い、新たな車をアンロックしていくRPG要素もある。

本作の特徴はアニメ風の雰囲気だ。セルシェーディングで描かれるグラフィックは温かみがあり、加速時に集中線が出る演出なども含めて全体的にアニメ調の表現となっている。また運転中には爽やかで落ち着いたBGMがかかっており、開放的な世界観と合わせて、心地よいドライブが楽しめそうだ。

そしてRPG要素として、ゲーム中にはさまざまなキャラクターが登場。彼らと親睦を深め、レースで競い合うことができる。その結果によっては独自の形とカラーリングを持つユニークな車をアンロックできる。車種選択の映像からは「Hanabi(花火)」や「MISTERBISHI」、「DAISATSU」といった多数のメーカーの車が確認でき、スピード重視のスポーツカーから日本らしいファミリーカー、軽トラのような車まで、自由に車種を選択できる模様。また、この街には隠された秘密がいくつも存在しているという。のんびりと散策するだけでなく、オープンワールド環境を探索し隠し要素を見つける楽しみもありそうだ。

Image Credit: Kaido Genkai


本作を開発しているのは、インディーデベロッパーのKaroshi Electric Companyだ。個人開発者のKaroshi氏を中心に、3DモデラーのHacao氏等の協力を受けながら開発している。本作はKaroshi氏のデビュー作で、PS2のアニメ調レースゲーム『アウトモデリスタ』とRockstar Gamesが手がけたストリートレースゲーム『Midnight Club』に、「チョロQ」の雰囲気を足したようなゲームを目指しているという。たしかにゲーム映像からはアニメ調、田舎の街道、シンプルな車のデザインなど、3作品の要素が感じられる。

なお近年では、人気レースゲーム最新作『首都高バトル』や「群玉県」が舞台のオープンワールドレースゲーム『JDM: Japanese Drift Master』など、日本を舞台にした走り屋系のレースゲームが多く開発されている。ちなみに『首都高バトル』のプロデューサーを務める野口健太郎氏によると、実施したインタビューでは、近年の日本車人気も同作の開発を後押ししたことが語られていた(弊誌インタビュー記事)。『Kaido Genkai』も、海外での日本車人気が開発のきっかけや後押しになっているのかもしれない。アニメ調のグラフィックやのんびりとした雰囲気が特色となりそうで、続報にも期待したい。

『Kaido Genkai』はPC(Steam)向けに開発中。発売日は未定となっている。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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