オープンワールドスキーゲーム『SNOW』のオープンベータ実施中。仲間たちと広く美しい雪山を滑れ
オープンワールドスキーゲーム『SNOW』は1月28日よりオープンベータを開始した。Steamユーザー向けのもので、期間中は無料でダウンロードできる。『SNOW』はスウェーデンを拠点に構えるPoppermost Productionsが開発しているFree-to-Playタイトルで、2013年からアーリーアクセスが実施されていた。3月に予定されているクローズドベータに先がけて、今回オープンベータが開始されたようだ。また、CryENGINEが採用されていることも発表当時話題となった。PCとPlayStation 4でのリリースが予定されているが、ベータはPCのみの対応となっているようだ。
『SNOW』はその名のとおり雪に覆われた山を滑るウィンタースポーツゲームだ。現時点ではスキーのみだが、スノーボードはのちに追加されることが告知されている。とにかく広いフィールドとCryENGINEで表現されるグラフィックが美しい。
『SNOW』の特筆すべき点は遠景描写だ。グラフィック設定を標準にしていても相当に遠くまで見渡すことができる。またその遠く離れて描画された景色に、プレイヤーの足で行くことができる広さも『SNOW』の魅力であろう。しばらく何もなさそうな方向に滑ってみたとしても、そうそう透明の壁に阻まれることもない。美しく広い雪山を思う存分に滑りまわることができる、さながらドライブゲームに近い印象を受ける。そういった意味では、『ファミリースキー』のようなオープンワールドを自由に滑りまわる魅力を抱えたゲームとも言える。また、本作はマルチプレイヤーモードに対応しており、仲間とのんびり滑るといった楽しみ方もできるようだ。もちろんオープンベータはマルチプレイヤーモードにも対応している。
ほかのスキーゲームにくらべてエフェクトが乏しいなど気になる点もいくつかある。たとえば傾斜の激しい場面でスピードにのった状態では、速度を演出するため集中線に似たエフェクトによって臨場感を演出するスキーゲームが多いのだが、『SNOW』ではそういったエフェクトがなく、かなりの速さで滑り降りているはずが、その臨場感はめまぐるしく変わる地形でしか体験できない。一方で、サウンドは臨場感をもたらしており、実際のスキー場に行って収録したというプロが滑走する音は、スキー体験にさらなる没入感を加えている。またゲーム中に流れるBGMも透明感のある美しいサウンドがセレクトされており、『SSX』のようにファンキーに滑るのではなく、もう少しゆったり滑りたいというゲーマーも満足できるだろう。
そのほかいくつか気になる点はあるものの、まだオープンベータの段階であり、今後の改善が期待できる。公式Facebookなどではリリースが近いことを示唆されており、3年ごしのリリースが実現しそうだ。