スクウェア・エニックスから11月10日に発売されたXbox One向けソフト『Rise of Tomb Raider』が好調だ。リブートである前作『Tomb Raider』から一変、雪山を背景に冒険が繰り広げられる本作はMetacriticでも86点を記録中。ユーザースコアでも8.1点を記録しており、メディア・ユーザーともに高く評価されている。海外メディアPolygonは“『Rise of Tomb Raider』はXbox One向けだからこそ、より大きな利益を得られる”と分析する記事を投稿しており、セールスへの期待も高まっている。
そんな良い知らせの多い『Rise of Tomb Raider』であるが、フォーラムNeoGAFにてlevyjl1988と名乗るユーザーが悲しみの投稿をしている。彼は「『Rise of Tomb Raider』のコレクターズエディションがこんなひどい出来だなんて信じられない」というスレッドを自ら立て、悲しみに暮れている。
『Rise of Tomb Raider』コレクターズエディションは欧米限定で販売されている。12インチのフィギュア、スチールケース、ゲーム本編で登場する日記を模した紙ノート、ネックスレスといったアイテムがセットになっており、約150ドルのリッチなファンボックスだ。levyjl1988氏はそんな『Rise of Tomb Raider』のコレクターズエディションに梱包されたアイテムの写真の数々を悲しみとともに掲載している。
まず目に付くのは『Tomb Raider』シリーズの主人公であるララ・クロフトのフィギュアだ。美しくもたくましいララ・クロフトが毛皮のコートを着てなんとも憂いのある表情を浮かべている……はずが、写真に映っているのはあさっての方向に視線が向いた怪しげなララ・クロフト。購入者である彼は「せめて両目の視線ぐらい合わせていてくれ」と憤怒している。
スチールケースは、中に梱包されているプラスティックのディスクケースとともに“ただひどい”と彼は報告している。紙のノートは、外側はレザー風なリッチなものに見えるものの、中身はリサイクルペーパーで構成されているようだと描写した。
そして、ネックレスは“さらにひどい”と強調。紋章がぶらさがっているタイプのネックレスは、ひもは粗末なもので、さらに紋章部分ももろいプラスティックとなっているようだ。
梱包されているアイテムはどれもひどいようで彼はかなり落ち込んでいる様子だ。一方この写真を見たほかのユーザーは、特にフィギュアのインパクトは強かったようで、続々と比較やコラージュ写真を生み出している。“カオナシに似ている”と比較するユーザーもいれば、『Rise of Tomb Raider』本編の背景と組み合わせた正統派コラージュや、エイリアンのサンプル風など、さまざまなコラージュが生み出されている。
levyjl1988氏は『The Witcher 3』のコレクターズエディションも購入して満足していただけに、今回の『Rise of Tomb Raider』コレクターズエディションの出来に対してかなりがっかりしているようだ。彼は投稿から数時間後に「もう今回のことは忘れて『Fallout 4』に熱中するよ」と書き込みスレッドを去った。しかし、この奇妙なララ・クロフトの画像はしばらく“コラージュ素材”としてインターネットに残り続けるかもしれない。