宇宙が舞台なのに宇宙が見えない、「潜水艦」的な戦闘を描く激シブな宇宙船ゲーム『Objects In Space』最新映像。コントローラーは自作可

開発スタジオ「Flat Earth Games」は、スペースコンバット・トレーディングゲーム『Objects In Space』の初となるゲームプレイ映像を公開した。本作は今年7月にもAUTOMATONの「Indie Pick」コーナーにて紹介したタイトルだ。プレイヤーは宇宙商船の船長となり、船をカスタマイズして敵船と戦ったり、あるいは積み荷を運んで金を稼いだりしつつ、広大な宇宙を自由に探索してゆくことになる。

参考記事: 『Objects in Space』80年代SFの“モデムパンク”がむせる、潜水艦的な息の詰まる戦闘を描いた宇宙トレーディングゲーム

宇宙が見えない宇宙船ゲーム

『Objects In Space』の舞台は、腐敗した政府と企業によって支配された“アポロ星団”である。宇宙海賊が暗躍するこの無法地帯で、プレイヤーは宇宙商船の船長となって様々な仕事をこなしてゆくことになる。

ゲーム最大の特徴が、「宇宙が舞台なのに宇宙が見えないゲーム」であるという点だ。ゲームの視点は基本的に操作パネルへ向けて固定されており、外を見るための窓や外界を視覚化する3Dビジュアライザーなんて軟派なものは登場しない。まるで潜水艦の中のように、プレイヤーはセンサーやレーダーなどの様々な計器を睨みつつ外界の情報を得て、その航路を決定することになる。もちろん敵の海賊船と鉢合わせた際には、ミサイルなどの攻撃が当たるか当たらないかの息の詰まるのような戦いが展開される。

IMG_1661また先週末に開催されたイベント「PAX Australia」に合わせてFlat Earth Gamesは、『Objects in Space』がいかなるコントローラーもサポートすることを明らかにした。ゲームには「バーチャルシリアルポート」と呼ばれる機能が組み込まれており、サードパーティー製のコントローラーだけでなく、自作したコントローラーすらもゲームに対応させることが可能だという。プレイヤーはそれぞれ武器の変更スイッチやリアクターの緊急停止ボタンなどをマウス&キーボードではなく、ボタンで切り換えることができる。『鉄騎』のコントローラーをまだ持っているユーザーは、いまがその時だろう。

開発ブログでは、PAX Australiaにて展示されたプレイアブルデモと自作コントローラーのイメージを公開している。どうやら各設備のダメージもLEDを利用して表示できるようで、やる気になればすべて自前で操作できるようなコントローラーも作りだせるのかもしれない。なおもちろん、ゲーム内のコンソールの位置もプレイヤーが細かく設定することができる。

『Objects in Space』は2016年にリリース予定だ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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