日本一ソフトウェアの『ファントム・ブレイブ』がSteamで今年7月配信。仲間がすべて”霊魂”の「やりたい放題シミュレーションRPG」
NIS Americaは、2016年7月にPC版『ファントム・ブレイブ(Phantom Brave PC)』をSteam上で配信する。本作はPlayStation 2向けに2004年リリースされたシミュレーションRPGだ。『魔界戦記ディスガイア』シリーズなどで知られる日本一ソフトウェアの「やりこみ型」なデザインをある程度継承しつつ、「霊魂」をテーマにした真新しいシステムを採用している。
ゲームの舞台となるのは海に浮かぶ小さな島「おばけ島」。霊を見る能力を持つ少女「マローネ」は、島に送られてくる瓶に入った手紙(ボトルメール)からさまざまな依頼を受け付けている。プレイヤーは「マローネ」と戦士の霊魂「アッシュ」といった仲間と共にさまざまな任務をこなし、島を拡張してゆかなければならない。
今作ではゲームのテーマでもある「霊魂」をモチーフに、「コンファイン」と「リムーブ」というシステムを軸にすえている。仲間はすべて”霊魂”であり、プレイヤーは霊をマップ上のさまざまなアイテムに「コンファイン(憑依)」させて召喚し、敵ユニットと戦わせることになる。剣や石など、憑依するアイテムによって召喚される味方ユニットのステータスが変化するので、どの位置のどのアイテムにどの霊を憑依させるか頭を悩ませるというわけだ。また何度か行動すると霊の魂がアイテムから抜ける「リムーブ」という要素があり、この際に一定の確率でアイテムを回収することがある。
このほかにも『魔界戦記ディスガイア』との違いとしては、マップの移動がマス目ではなく自由に動ける点や、アイテムだけでなく敵すらも”持って投げる”ことができるシステムなどが存在し、持っているものをマップの外に放り投げることすらできてしまう。前述のコンファインなども含め、日本一ソフトウェアの従来の作品よりもさらに自由度が増しており、これが「やりたい放題シミュレーションRPG」と呼ばれる所以でもある。
なおPC版『魔界戦記ディスガイア』と同様、今作のPC版にも日本語の吹き替えと字幕データが収録されている。日本一ソフトウェアは今年2月の『魔界戦記ディスガイア』を皮切りに、過去作をSteam向けに次々と配信している。5月19日には『ホタルノニッキ(htoL#NiQ)』、6月には『Stranger of Sword City(剣の街の異邦人のXbox One版)』、そして7月には今回の『ファントム・ブレイブ』がリリース予定で、いずれも国内から購入可能で日本語でプレイできる状態だと表記されている。