Nintendo Switch 2では、Switch向けゲームがひっそりいろいろパワーアップ。ロード高速化やフレームレート向上など、さっそく検証集まる
Nintendo Switch向けゲームをNintendo Switch 2上で動作させると、パフォーマンスが向上するものがあるとの報告が寄せられている。

任天堂は6月5日、Nintendo Switch 2を発売した。その後ユーザーからは、Nintendo Switch向けゲームをNintendo Switch 2上で動作させると、パフォーマンスが向上するものがあるとの報告が寄せられている。
Nintendo Switch 2は、一部を除きNintendo Switch向けゲームとの互換性がある。タイトルによっては、Nintendo Switch 2の性能や機能を活用する無料アップデートが配信されたり、別途「Nintendo Switch 2 Edition」がリリースされたりといったものもあるが、そうしたアップデートなしでも動作可能だ。

任天堂は、Nintendo Switch向けゲームをNintendo Switch 2でプレイすると、「ロード時間が短縮されたり、スムーズに動くようになったりすることがある」としている。本体性能の向上によるものだろう。ただ、たとえばPS5やXbox Series X|Sでは、公式サイトの製品ページ上でそうした互換プレイ時のパフォーマンス向上をアピールしている一方、任天堂は発売時に公開した記事内で言及しているのみ。ユーザーにはあまり周知されていないかもしれない。
YouTubeチャンネルGVGは、いくつかのNintendo Switch向けゲームのNintendo Switch 2でのパフォーマンスを検証している。まずロード時間については、検証されたすべてのタイトルがNintendo Switch 2で動作させた方が高速という結果に。『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』では、1分近く短縮されている。
筆者も、『スプラトゥーン3』にて起動からタイトル画面が表示されるまでの時間を簡易的に計測してみたところ、Nintendo Switchでは約19秒で、Nintendo Switch 2では約12秒という結果だった。
GVGはフレームレートに関しても検証している。『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』をプレイした際には、あるシーンではNintendo Switch上だと30fpsにわずか届かないくらいであったところ、Nintendo Switch 2では60fpsで安定して動作。『ベヨネッタ3』も、動きの激しいシーンでもフレームレートが低下することなく60fpsで動作している。
また、The Washington Post紙の記者Gene Park氏は『ゼルダ無双 厄災の黙示録』について、Nintendo Switch 2上ではフレームレートの上限が固定されなくなったと報告。あらゆるNintendo Switch向けゲームが、Nintendo Switch 2対応アップデートなしでもパフォーマンスが向上する可能性があるとした。
このほか、ゲームの技術解析で有名なDigital Foundryは、『バットマン:アーカム・ナイト』と『ウィッチャー3 ワイルドハント』について検証。共にオリジナル版は巨大なAAAオープンワールドゲームであり、特に『バットマン:アーカム・ナイト』に関しては、かなり無理をしてNintendo Switch向けに移植されたとして当時話題になった(関連記事)。
結果としては、Nintendo Switch 2上では両作品ともフレームレートが向上し、30fpsにて安定して動作。一方でグラフィック面については、Nintendo Switchの携帯モード相当で動作しているようだとし、画質の低さが目に付くとのこと。携帯モードでは、消費電力を抑えるためにパフォーマンスが抑制されるタイトルがある。同メディアは、強制的にTVモード相当で動作させるオプションがあれば改善されるのではないかと提言した。
なお任天堂は、Nintendo Switch 2におけるNintendo Switchソフトの動作確認状況を公式サイトにて公開している。互換性に問題が確認されているタイトルや、その対応状況も掲載されているため、ユーザーの方はチェックしておくと良いだろう。