任天堂、『スーパーマリオラン』を発表。iOS版を年内先行配信へ。モバイル版『ぶつ森』『FE』は来年へ延期


任天堂は9月8日、Appleスペシャルイベントのオープニングで、モバイル向けタイトル『スーパーマリオラン』を発表した。現在公開されている対応機種はiPhoneとiPadとなっているが、Kotakuの取材によると、のちにAndroid版が配信されるようだ。iOS版は12月に配信が予定されている。

『スーパーマリオラン』は基本プレイ無料のアクションゲーム。キャッチフレーズは「片手で遊ぶ、新しいマリオ」。従来のマリオシリーズと異なるのは、マリオが自動で走り続けるという点だ。走り続けるマリオをタップすることでジャンプさせ、コインを集めながら無事にゴールへと導くことが目標となる。映像を見る限り、3DSやWiiUでリリースされている2Dマリオとは異なり、ジャンプの種類がかなり多くなっている印象だ。通常のジャンプやおなじみの3段ジャンプに加え、低い段差は横転するようなアクロバティックなモーションも用意されている。このようにマリオの取り巻く環境によってジャンプが変化するようなので、タップのタイミングが重要になりそうだ。

モードは大きく三つに分かれており、さまざまなコースをクリアしていくモードのほか、世界中のプレイヤーとクールさを競うモードや、道中に集めたコインやキノコで自分だけのキノコ王国を創造するモードが用意されている。

『スーパーマリオブラザーズ』といえば横スクロールアクションの王様と呼べるタイトルであるものの、こういった自動でキャラクターが走る“ランニングゲーム”は『レイマン ジャングル ラン』を代表にモバイルではかなり掘り尽くされているジャンルだ。今やマリオの盟友ともいえるソニックも『ソニック ランナーズ』でこのジャンルに挑戦し一定の定評を得た。しかしそういった点は任天堂とDeNAも重々承知のはず。出尽くしたと思われるランニングゲームで、“王様マリオ”がどのような独自性を見せるか今から楽しみだ。

ちなみに『スーパーマリオラン』の発表にあわせて、任天堂は公式Twitterにて、モバイル向け『どうぶつの森』と『ファイアーエムブレム』を2017年3月までにリリースすることを発表した。この2タイトルは4月におこなわれた決算説明会にて2016年秋に配信予定であることを明かしていたが、「来年の3月まで」に延期という形になっている。