スマートフォン向けの「ポケットモンスター」シリーズ最新作『Pokemon GO』を開発するNiantic Labsは、任天堂などの企業から2000万ドルの資金を調達したと明らかにした。スタジオの成長を促進するほか『Pokemon GO』の開発を支援するため、任天堂および株式会社ポケモン、Googleから出資されている。今年9月の発表で世界中から大きな注目を集めた『Pokemon GO』に、3社も大きな期待を寄せているようだ。
Niantic LabsのCEOであるJohn Hanke氏は、「株式会社ポケモンおよびGoogleと任天堂は、Nianticが次なる章へと向かうのを手助けしてくれる素晴らしき投資者たちであり、戦略的パートナーです」とコメントしている。出資された2000万ドルは『Pokemon GO』の開発のほか、既存IP『Ingress』の育成などにも使用される。3社が提示する条件を成した場合には、さらに1000万ドルが追加出資される見込みだ。
なお2015年8月にNiantic LabsはGoogleからの独立を発表しており、すでに他社から出資を受ける土台は築かれていた。
今年9月に発表された『Pokemon GO』は、2016年にリリースが予定されているiPhone/Android向けの「ポケットモンスター」シリーズ最新作。現実世界で縄張り争いをする『Ingress』を手がけるNiantic Labsが開発している。プレイヤーはスマートフォンを持って現実世界を歩き回り、様々なロケーションに存在するポケモンを集め、交換したりバトルしたりして楽しむ。「歩きスマホ」をせずとも楽しめる外部装置「Pokemon GO Plus」も発表されるなど、単なるポケモンIPを利用した作品には留まらない展開を見せている。
参考記事: スマホ向けポケモン新作『Pokemon GO』は「外を歩いてポケモンを集める」、『Ingress』のNiantic Labsと共同開発へ
株式会社ポケモンの代表取締役社長の石原恒和氏は、「株式会社ポケモンの出資により、Niantic Labsがいままで見たことがないようなソーシャルモバイル体験への道を切り開く」とコメントを寄せている。