カナダのインディーゲームデベロッパー「Ninja Robot Dinosaur」は、新作『Bunker Punks』をSteamにて3月30日にリリースする。本作はオールドスクールなFPSと基地運営シミュレーションを融合したタイトルだ。荒廃が広がるディストピアな未来の世界を舞台に、プレイヤーは革命グループを率いて統合政府の打倒を目指さなければならない。コンセプトのキービジュアルは、どことなく「民衆を導く自由の女神」を思いださせる構図である。
ゲームは一人称視点でエリアを探索してゆく「FPSパート」と、地下に広がる基地を建設する「基地運営パート」に分類される。プレイヤーは革命グループに所属する”パンクス”たちを管理し、基地の建造を進めてグループ全体を強化。そしてワールドマップ上で攻め入るエリアを決定し、敵と死闘を繰り広げながら武器や資金、アイテムを収集する。「ローグライクFPS」とも銘打たれており、エリアの構造やワールドマップは自動生成でランダムになるほか、キャラクターのレベルアップやスキル構築、さまざまな装備品の変更といった要素も盛り込まれている。
1990年代初期のFPSにインスパイアされたという「FPSパート」も本作の魅力だろう。敵キャラクターたちは『Doom』に登場するような擬似3D化された平面グラフィックで描かれており、空間ごとに区切られたエリアで大量の敵と戦うシーンや、左右に弧を描きながら敵を捌いてゆく場面もそれっぽい。ショットガンからロケットランチャーに日本刀など、それぞれの武器の射撃感・使用感も気持ちよさそうだ。
なお本作では豪華な声優陣も特徴で、レイラーのナレーションも「X-メン:エボリューション」のウルヴァリン役や「ドラゴンボールZ」のピッコロ役(英語)を演じたスコット・マクニール氏が担当している。
ピクセルなFPSは最近『STRAFE』に『Devil Daggers』とさまざまなものが登場しているが、本作も気合いの入った期待作の1つとなりそうだ。『Bunker Punks』はSteam早期アクセスを通じて販売される予定。すでに開発には2年が投じられており、2017年春には完成する見込みだという。ただすでにメインのコンテンツはほぼ完成している状態で、今後はバランス調整や新たな追加コンテンツに注力してゆく予定とされている。