スクウェア・エニックスは8月17日、ドイツ・ケルンで開催中のgamescom 2016にて、『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』のSteam版のリリースを発表した。2015年のE3にて発表された同作は、アナウンスの時点でPlayStation 4向けの発売が決定していたが、新たにSteamが加わることとなる。
『NieR:Automata』はPlayStation 3とXbox 360にて発売された『NieR』シリーズの最新作。前作は、PlayStation 3版では若い青年を主人公とした『NieR Replicant』として、Xbox 360版では中年の男性を主人公とした『NieR Gestalt』として、ヒロイン「ヨナ」を守るために奔走することとなる。ふたつのバージョンではヨナとの関係性は若干異なるものの、本筋は大きく変わらない。発売前は、両性具有のヒロインの存在などが取り沙汰されていたが、救いのないシナリオで有名な『ドラッグ・オン・ドラグーン』スタッフが手がけていることや、壊れ行く世界や二転三転するストーリー、周回要素によりプレイヤーを驚かせる仕掛け、美しくも儚い音楽などが好評を生み、オリジナルタイトルとして見事な成功を収めた。
『NieR:Automata』は、世界観の構築などを担当するヨコオタロウ氏や音楽担当の岡部啓一氏など中心スタッフは前作そのままに、3Dアクションゲームに定評のあるプラチナゲームズが開発を担当。元々国内外で注目されているタイトルのひとつであったが、海外でも好調であるPlayStation 4に加えて、Steamでも発売されるということで、俄然期待は高まりつつある。最新作では目隠しを装着した自動人形が主人公であり、機械と自然が入り乱れた退廃しつつある“遠い未来”が舞台となっており、儚くも美しい『NieR』の世界が楽しめる作品になりそうだ。
発売日は2017年初頭となっており、PlayStation 4とSteamで同時発売されるとのこと。