『バーチャファイター』新作『New VIRTUA FIGHTER Project』、格闘シーンありの“開発前コンセプト動画”公開。龍が如くスタジオが描く、活き活きとした街並みと戦闘
セガは1月7日、対戦格闘ゲーム『New VIRTUA FIGHTER Project』の開発前コンセプト動画を公開した。
本作は、『バーチャファイター』シリーズの完全新作だ。『Virtua Fighter esports』などと同じく、龍が如くスタジオが開発を担当している。昨年12月に発表され、対応プラットフォームおよび発売時期は未定。
今回公開されたのは、『New VIRTUA FIGHTER Project』の開発前コンセプト動画だ。雑然とした街中を舞台に、結城晶同士で対戦する様子が収められている。なお、この映像はプリビズやプリプロと呼ばれる段階の素材であり、本格的な開発に入る前に、本作のコンセプトを映像で表現したものとなる。そのため、実際のゲームプレイおよびキャラクターではないとのこと。体力ゲージなどのUIも仮のものと思われる。
ただ、この映像で見られるような表現が、本作の開発において目指すところということなのだろう。まず目を引くのは、細かなディテールの街の描写だ。プロデューサーの山田理一郎氏はファミ通とのインタビューにて、本作の街づくりや背景制作に、龍が如くスタジオならではの部分が活かされていると述べている。また龍が如くスタジオ代表の横山昌義氏によると、同スタジオはそれを圧倒的なスピードとクオリティーでやるとのこと。本作の発表時に公開されたティザー映像(以下に掲載)に映っていた街は、たった1か月で制作されたという。どうやら今回のコンセプト動画と同じ街のようだ。
コンセプト動画の後半では、対戦部分が収められている。実際のゲームプレイではないとのことではあるが、リアルな格闘表現が見られる。本作について山田氏は、常に時代のイノベーション・リアリティへの挑戦をし続けてきた『バーチャファイター』シリーズのDNAを踏襲しながら開発しているとし、キャラクターデザインからバトルシステムまで、あらゆるものが新しくなると述べている(関連記事)。
なお映像内の表記によると、本作で使用されるゲームエンジン上で動作しているようだ。龍が如くスタジオというと、独自開発のドラゴンエンジンを運用しているが、たとえば『龍が如く 維新! 極』ではUnreal Engineが採用された。現時点では、本作はどのゲームエンジンで開発されているのかは不明である。ちなみに、本作と同日に発表された龍が如くスタジオの別の新作『Project CENTURY』とは、別々のゲームエンジンで制作されているという。
『New VIRTUA FIGHTER Project』の対応プラットフォームおよび発売時期は未定だ。