米国の開発スタジオ「Hi-Rez Studios」は、マルチプレイヤー対戦FPS『Tribes: Ascend』へと約2年振りとなるアップデートを実施する。『Tribes』シリーズは、プレイヤーたちがマップ上を高機動で駆け巡るマルチプレイヤー対戦FPSだ。最新作『Tribes: Ascend』は、Hi-Rezの手掛ける『SMITE』などの成功をよそに放置されている状況が続きプレイヤー数が減少していたが、ようやく新たなコンテンツが追加されることとなる。みなで「Shazbot!」と叫ぶ時が戻ってきた。
『Tribes』はいわゆるスポーツ型FPSの1種であり、最大の特徴は「スキーイング」と呼ばれる本作を代表するメカニックにある。プレイヤーはスキーをするように地形を「滑走」することが可能で、斜面を滑り降りたり、いわゆるロケジャンのようなアクションで推進力を得て速度を極限まで高め、マップを縦横無尽に動きまわることができる。『Tribes』では「キャプチャー・ザ・フラッグ」が基本ルールであり、プレイヤーたちは超高速スピードでフラッグを奪い合うエネルギッシュなマッチを楽しむことができる。
侵入ルートを予想していかに旗を防衛するか、またいかに最高速で敵陣から旗を奪うかの戦いが熱い。旗を持ったプレイヤーとそれを奪い返そうとするプレイヤーのチェイスは本作のハイライトだ
『Tribes: Ascend』へのアップデートは2013年2月が最後となっているが、今年9月に入ってからさらに開発が進められることがHi-Rezより公言されていた。アップデート「1.1」は中央ヨーロッパ時間の12月10日に実施される予定で、全体的なバランス調整や修正要素が追加されるほか、新たな3種類のCTFマップ「Ice Coaster」「Perdition」「Terminus」が追加されるという。
今でこそ『Titanfall』や『Call of Duty: Advanced Warfare』など高機動なアクションを取り入れた作品が多いが、『Tribes』は1998年から独自の「スキーイング」と「ジェットパック」の要素を取り入れてきたシリーズであり、今こそあらためて再評価されるべきだろう。なお『Tribes: Ascend』はFree-to-Play作品であり、Steamから無料でプレイすることが可能だ。