任天堂、数年振りとなる「桃鉄」シリーズ最新作『桃太郎電鉄2017』を正式発表。ニンテンドー3DSで今冬発売へ

任天堂は9月1日に実施した「ニンテンドーダイレクト3DS」にて、『桃太郎電鉄』シリーズ最新作をニンテンドー3DSで発売すると発表した。タイトル名は『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』。今冬はこたつに入りながら、日本の定番の対戦すごろくボードゲームを楽しむことができるようだ。

【UPDATE 2016/10/25 15:25】 任天堂は、ニンテンドー3DS向けにシリーズ最新作『桃太郎電鉄2017』を12月22日に発売すると公式サイト上にて明らかにした。価格は税込5378円。ソフト1本で「桃鉄3年決戦!」が最大4人まで楽しめる対戦専用ソフトも無料配信予定とのことだ。

なお余談ではあるが、公式サイトの権利表記には板垣伴信氏が代表であるヴァルハラゲームスタジオの名前が確認できる。

【原文 2016/9/2 00:39】任天堂は9月1日に実施した「ニンテンドーダイレクト3DS」にて、『桃太郎電鉄』シリーズ最新作をニンテンドー3DSで発売すると発表した。タイトル名は『桃太郎電鉄2017たちあがれ日本!!』。今冬はこたつに入りながら、日本の定番の対戦すごろくボードゲームを楽しむことができるようだ。

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ひさびさの「桃鉄」

発表に際し、同シリーズの制作に長年たずさわってきた「さくまあきら氏」は、毎年年末やTwitterおよびメールを通じて「桃鉄の新作は出ないのか」という言葉をもらっていたとコメント。今年2月に放送されたテレビ番組「アメトーーク!」の「桃鉄芸人」回にも触れつつ、「これだけリクエストが多いと、私も(宮崎の)天岩戸から出ていかなければならなくなりました」と伝えた。

『桃太郎電鉄』シリーズは1988年から続く長寿作品。最大4人のプレイヤーおよびAIキャラクターが日本各地の駅を巡り、持ち金や所有物件を増やして総資産の多さで勝利を競うすごろく型の対戦ゲームだ。当初はハドソンより毎年年末に発売されてきたが、後にKONAMIにより会社ごとIPが買収されると日の目を見ない作品に。2015年6月には、Twitter上でさくまあきら氏が新作がでないのはKONAMIのためだと訴え、シリーズは終了したと宣言する一幕もあった。

シリーズ最後の作品は携帯アプリとして配信された2012年の『桃太郎電鉄TOKAI』、メインシリーズでは2010年のニンテンドーDS向け『桃太郎鉄道WORLD』。どちらにしてもファンにとっては数年振りの最新作となる。さくまあきら氏は「一番心残りだったのは、東北大震災、熊本大震災が起きた際に、桃鉄としてなにもできなかったことです。どうしても“たちあがれ日本”という復興支援を、桃鉄でやりたかったんです」とも説明している。

いまの時代に合わせて変更された一部デザイン
いまの時代に合わせて変更された一部デザイン。さくまあきら氏と古くから繋がりのあるデザイナーたちが参加

現時点で搭載されるゲームモードや日本以外の場所は登場するのかなど、ゲーム内容に関する詳細な情報は明らかにされていない。ただしここ5年間で増えた新しい物件が収録されるほか、カードは過去最大の130枚が登場。名産怪獣や歴史ヒーローも増加していると伝えられており、全体的にボリュームアップした内容となるようだ。また、演出を担当していた桝田省治氏が二十数年振りに開発に加わることも明らかにされている。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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