精神病の実体験を基に作られた、悪夢醒めぬホラー『ネバーエンディングナイトメア』がPlayStation 4/Vita向けに配信開始
PLAYISMはPlayStation 4とVita向けに、ホラーゲーム『ネバーエンディングナイトメア』の配信を開始した。価格は1480円。『ネバーエンディングナイトメア』はInfinitap Gamesが開発した、主人公であるトーマスが“終わらない悪夢”から抜け出すために夢の中をさまようホラーアドベンチャーゲーム。ゲームの世界観は、開発者のMatt Gilgenbach氏がゲーム開発の不振から患った鬱病や強迫性障害といった精神病がベースとなっており、手書き風のモノクロタッチのグラフィックがプレイヤーの不安を掻き立てる。すでにPC版は昨年から日本語入りで配信されていたが、そのヒットを受けPlayStationプラットフォームでもデビューすることとなった。
ゲームシステムは、トーマスを移動させオブジェクトを調べていくというシンプルなもの。しかしトーマスはしばらく走り続けていると息切れを起こすので、ときには慎重さも必要となる。またマルチエンディングシステムを採用しており、選択や行動によってそれぞれ異なる結末がプレイヤーを待ち受けている。
今回の移植にあたっては、PlayStationハード向けのグラフィックの最適化はもちろんのこと、PlayStation 4版ならばコントローラーから効果音が鳴ったり、世界観に合わせてライトが光るといった没入を深める演出が用意されている。そのほかにもマルチエンディングという仕様を考慮して、周回プレイを気持ちよくできるような工夫がほどこされているようだ。
前述したように本作は開発者のMatt Gilgenbach氏かの経験から生まれた作品である。Gilgenbach氏は病を患っていた時の気持ちや、ゲームにどのような想いを込めたかなど弊誌で赤裸々に告白してくれているので、気になる方はそちらもチェックしてみてほしい。氏はすでに昨年から新作に取り組んでおり、フィリピンの伝承に基づいたホラーゲーム『Devastated Dreams』を開発中だ。こちらも陰鬱とした独特の雰囲気を持つタイトルとなっている。