Amistech Gamesは、Steamにて日本時間10月25日に早期アクセス版『My Summer Car』の販売を開始する。『My Summer Car』は1995年の真夏のフィンランドが舞台のドライブゲームだ。以前にも弊誌で紹介したが、ついに早期アクセスのリリース日が決定した。
同作ではプレイヤーに「喉のかわき・尿意・空腹・疲労」といったパラメータが設定されており、こういった生理的欲求を守りさえすれば何をするのも自由。広大なマップで車を気ままに走らせることも、観光写真を撮影するために各所をまわることも、愛車をグレードアップするためにコツコツ労働することもできる。カーライフをどのように満喫するかはあなたに委ねられているのだ。
ゲーム内の世界では最低限の秩序は守られているものの、車のルールはあってないようなものだ。車が速度超過や逆走をしながら道路を走ることもままあるし、飲酒運転だって可能だ。プレイヤーはこの混沌とした世界の住人として、最高200キロもの速度を出し、時に浴びるように飲みながら自由なドライブを楽しんでいく。しかし、こうした危険な運転にはリスクがつきものだ。酩酊した状態でハンドルを切りそこない対向車にぶつかれば、プレイヤーは死亡し、それまでの進捗がリセットされる「パーマデス」システムを採用している。カーライフを長く楽しむためには、交通ルールを守ることが原則であり、ほどよいハメ外しが重要になりそうだ。
また自由なのは車の中だけではない。プレイヤーは車の外を歩くこともできる。お金がない時には林の近くに車を停め、木こりのバイトをすることが可能。ほかにもふらっと立ち寄ったバーのスロットマシンで自堕落的に散財することも、疲れた身体をリフレッシュするためにサウナで汗を流すこともできる。トレイラーには家の中を歩くシーンなどもあり、操作キャラクターの日々を楽しむライフシミュレーターとしても楽しめそうだ。
もちろん、ゲームの肝となるドライブ要素も充実している。ボンネットを開けると見えるエンジンやパーツは自らカスタマイズすることができる。パーツを組み合わせ一から車を組み立てられるとのことで、車を自分色に染め上げることができる。こうしてできた愛車にガソリンや荷物を積み込み、ドライブが楽しめる。車内のオーディオもラジオの種類から音の質などかなり細かくいじることができ、好みのドライブシーンの演出が可能。一方で、ただカスタイムするだけでなく、ブレーキオイルや冷却液、またキャブレターの管理しつつ車体をメンテナンスするマメさも必要となる。
ほかにも『My Summer Car』にはオンラインカーレースイベントや、飲酒者との会話などが実装予定。まだ確定はしていないが、特定の場所では船を漕いだり、いちご狩りをしたり、猟銃で狩猟採取できるといった計画も立てられているとのこと。似たジャンルの作品としては、すでに早期アクセスが開始されている『Jalopy』があるので、10月25日が待ちきれないかたはこちらもチェックしてみてほしい。