狼が大自然を駆け巡る『Lost Ember』日本語ローカライズが正式決定。『風ノ旅ビト』から影響を受けた大自然アドベンチャー

Mooneye Studiosは、同社が手がける『Lost Ember』が日本語へとローカライズされることを正式に発表した。

Mooneye Studiosは、同社が手がける『Lost Ember』が日本語へとローカライズされることを正式に発表した。

『Lost Ember』は、文明が失われた世界で過去の歴史を探っていくアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは他の動物に変身する能力を持った狼となり、広大な大自然を駆け巡る。本作はKickstarterにてクラウドファンディングのキャンペーンをおこなっており、23万ユーロのストレッチゴールに到達した場合には、当初から収録予定の英語とドイツ語に加え、スペイン語とフランス語、ロシア語と中国語とポルトガル語、そして日本語をゲームに実装すると予告していた。そして無事に11月5日に23万ユーロに到達。弊誌の取材に対しても、「日本語を実装する予定だ」と返答している。

日本語はPC版のみならず、PlayStation 4版とXbox One版にも搭載されるようだ。Mooneye Studiosは、Kickstarterの支援で得た資金を元に開発を進めつつ、すでにローカライズやマーケティングをおこなう上で代理店となるようなパブリッシャーに接触していると伝えている。日本のストアからも購入できる環境が整えられるように取り組んでいるとのこと。『Lost Ember』では、ゲームの進行にあわせて要所でナレーションが挟まれるなど、言葉がわからなければ理解できない表現も存在する。はるかに昔に滅んだ「Inrashi王国」をめぐる物語が、日本語で語られるのが楽しみだ。

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プログラマーであるPascal Mueller氏は、本作は主人公が狼という点で『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』や『大神』から影響を受けていることを認めている。しかし、もっとも影響を受けたのは『Journey(風ノ旅ビト)』だという。ゲームを遊んでいるとリラックスした気持ちになるデザインや感情の伝え方など、多くの点で開発の参考にしているようだ。Mueller氏は、現段階ではゲームクリアまでは5時間程度を想定していると語り、シークレットアイテムやマップなど寄り道を含めると、7-8時間遊べるような作品になると話している。

『Lost Ember』は、PC/PlayStation 4/Xbox One向けに2018年初頭のリリース予定。Kickstarterキャンペーンは11月14日深夜に締め切られる。20ユーロのpledgeでゲーム本編を入手することが可能だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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