「圧倒的に好評」カーライフシム『Mon Bazou』正式リリース。釣りもできるし大麻も売れる悠々自適生活、約4年の早期アクセスを経てついに“完成”
Santa Goat氏は12月19日、PC(Steam)向けに『Mon Bazou』を正式リリースした。釣り要素などが追加されるアップデートも配信されている。

個人ゲーム開発者のSanta Goat氏は12月19日、PC(Steam)向けに配信してきたカーライフシミュレーション『Mon Bazou』を正式リリースした。あわせてアップデートVer.1.0が配信されており、釣り要素の追加や新ボートの実装、Steam実績への対応などが実施されている。
『Mon Bazou』は、2000年代のカナダを舞台とした、サバイバル要素のあるカーライフシミュレーションゲームだ。プレイヤーはボロボロの車を手に、ストリートレースに参加したり、仕事で金を稼いだりしながら、田舎町での日々を送っていく。また車の改造はボルトを締め、工具を使ってパーツを取り付けるといったリアルな作業を通じておこなわれるなど、生活と車づくりが密接に結びつく点が特徴となっている。
本作では生活を成り立たせるために、まず収入源を確保する必要がある。プレイヤーはカナダの田舎町で暮らしながら、薪や丸太を売って現金を稼いだり、設備を整えてメープルシロップを生産・販売したりと、地に足のついた仕事から収入を得ていく。条件を満たせば大麻栽培にも手を出すことができ、事業の選び方次第では一気に収益を伸ばすことも可能だ。稼いだ金を車の改造に注ぎ込むか、事業を拡大して安定収入を目指すかといった判断も含め、生活そのものがプレイの軸となっている。

こうした生活と密接に結びついているのが、車の扱いだ。本作の車両は単なる移動手段ではなく、手入れが欠かせない所有物として描かれている。タイヤの空気圧ひとつで走りが変わり、凹みや錆びは修理しなければ性能に影響する。走行中にスタックすれば、ウィンチを使って自力で脱出する必要もあるなど、車を維持しながら使い続ける感覚が強く打ち出されている。

さらに、プレイヤー自身の体調管理も重要だ。本作ではEnergyやStressといったステータスが設定されており、食事を抜いたり無理な生活を続けたりすれば、行動に支障が出るようになる。こうした体調の変化は、仕事や車の扱いとも直結している。無理を承知で稼ぎに出るか、それとも休息を取って立て直すか。何を優先し、どのような日常を送るかによって、プレイ体験が大きく変化していくだろう。

『Mon Bazou』は2021年12月より早期アクセス配信を開始し、約4年にわたって継続的なアップデートが重ねられてきた。昨年12月には「Championship Update」と呼ばれる大型アップデートが配信され、ドラッグレースやオフロードレースなどの競技イベントが追加。このアップデートを受けて、同時接続プレイヤー数が過去最高を記録するなど、大きな盛り上がりを見せていた。そうした積み重ねもあり、Steamユーザーレビューでは記事執筆時点で約1万7000件中97%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している(関連記事)。
本作は、Santa Goat氏が手がける個人開発タイトルだ。同氏はカナダ東部を拠点としており、本作では開発からパブリッシングまでを一貫して担当。プレイヤーのフィードバックを反映しながら内容が磨き上げられてきた。
そして今回、正式リリースとなるVer.1.0では、かねてより示唆されていた釣り要素が実装されたほか、新たな大型ボートの追加や舗装道路の整備、Steam実績(全69種)への対応などが実施されている。開発者によれば、現時点で当初目指していた要素は出揃ったとしており、今後も開発は続くものの、大規模アップデートの予定は当面ないとのことだ。なお今回のアップデートでは、このほかにも多くの不具合修正および改善が含まれているため、詳細はパッチノートを確認されたい。
『Mon Bazou』はPC(Steam)向けに配信中。通常価格は税込1600円だが、Steamウィンターセールの対象タイトルでもあり、1月6日まで40%オフの税込960円で購入できる。
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