『Hotline Miami』のMod「Midnight Animals」が現在開発中。続編から30年後、暴力が支配する国へと生まれ変わったアメリカ描く
【UPDATE 2016/3/2 23:05】 記事初版にて「2年後のアメリカが舞台」と記載していましたが、正しくは「30年後のアメリカ」でした。訂正しお詫び申しあげます。
海外のMod開発チームは、バイオレンス2Dアクション『Hotline Miami』のMod作品「Midnight Animals」を開発中だ。ステージ数は初代『Hotline Miami』と同じ、またセリフ量やインタラクティブなオブジェクトの数は初代と続編を足したほどになるという、かなり大型のスタンドアローンModとなっている。今年1月にはご機嫌なゲームプレイトレイラーも公開されているので、まずはそちらをチェックしてみて欲しい。
チームで制作した楽曲も盛り込むという「Midnight Animals」。なおタイトルの「Midnight Animals」とは、『Hotline Miami 2』にも登場する劇中映画のこと
ゲームの舞台となるのは、『Hotline Miami 2』で”最後のイベント”が起きてからおよそ30年が経過したアメリカだ。「Midnight Animals」では、本編にも登場した国家主義グループ「50 Blessings」が世の支配権を握っており、いまや政治的陰謀や暴動と暗殺によって国は操作されている。ゲームの主人公となるのはこの「50 Blessings」の”掃除屋”の1人である「ジョン」。彼は巨大な陰謀に巻き込まれ、自身が心から信じるものと組織への忠誠心のあいだで苦悩することになる。前2作の舞台背景を色濃く受け継いでおり、それぞれプレイすることが推奨されている。
ゲームプレイ面においては、武器のアンロックシステムは廃止され、各環境に沿った武器がランダムでスポーンするような仕様に変更されている。たとえば工事中のエリアではレンガや工事用具が、メンテナンス倉庫からはドリルやハンマーが、壁ラックからはトロフィーなどが手に入る。武器は両作から合わせて約60種類が登場する予定だという。また一部マスクも固有武器と共にスポーンする仕様に。サプレッサー銃などの武器には大幅な強化がほどこされ、武器全体で見ると銃はより強化され、近接武器はより素早く敵を倒せるように調整されているそうだ。
なお「Midnight Animals」は無料で配信予定とされているが、本編無しのスタンドアローンでプレイ出来るような設計を考えているということで、著作権に関する扱いはいささか気になるところだ。この点に関してMod開発チームは、ソースコードに触れられないような形で「Midnight Animals」を配布するとしており、またある程度の開発が進んでから開発元のDennaton Gamesにコンタクトを取るつもりと伝えている。実際にリリースが可能かは不明だが、現在「Midnight Animals」は2016年8月18日の配信が予定されている。