『マイクラ』実写映画トレイラーの「ピンク羊」が妙に人気。強烈すぎて『Cult of the Lamb』公式も勝手に“教祖”化
ワーナー・ブラザースは9月4日、映画「マインクラフト/ザ・ムービー」のファーストトレイラーを公開した。映画ではサンドボックスゲームの金字塔『マインクラフト』の世界に迷い込んでしまったごく普通の一般人4人の冒険が描かれるようだ。
人気作『マインクラフト』が実写化されるというだけでも話題性は十分ながら、それに加えて本トレイラーはちょっとした困惑も巻き起こしている。波紋を広げている筆頭といえそうな存在が、ポータルらしきものを抜け『マインクラフト』の世界に降り立った4人の前に現れる一頭の羊だ。
羊は『マインクラフト』の特徴であるボクセル調のアートスタイルを再現した四角いボディを備え、そこから生えるモコモコの羊毛や羊特有のふさっとしたまつ毛など、ゲーム内の羊のデザインとリアルさを兼ね備えたビジュアルといえる。一方でゲーム内の羊の顔のパーツを踏襲しつつリアルさを出した顔、そして鬼気迫る表情で鳴き声を上げるシーンは強烈なインパクト。トレイラー内に数秒しか登場しないにも関わらず、脳裏に焼き付いた人は多いだろう。
トレイラーに対しては作品への懸念も含め多種多様な反応が集まっており、中でも「ピンク羊」はネットミームのようになっている。たとえばあるRedditユーザーは「この映画大好きになりそう」としつつ、『マインクラフト』のゲーム内の物々しい装置の前に映画のピンク羊を立たせたコラージュ画像を投稿。苦悶の表情を浮かべるピンク羊が、ユーザーの笑いを誘っているようだ。このほか映画の出来に懸念するスレッドでもピンク羊の画像が添付されるなど、早くも映画の顔のような存在となっている。
ほかにもピンク羊について言及する反応はX上でもさまざまみられ、存在感を放っている。不気味でもあり面白くもある羊の何とも言えない表情がさっそく気に入られているようだ。また羊繋がりか、羊教祖のカルト運営アクション『Cult of the Lamb』の公式Xアカウントは、さっそくピンク羊に同作での教祖の衣装を描き加えた画像を投稿している。
なお他にも本トレイラーは、雑に並べた素材に向かってハンマーを一振りするだけで完了するクラフトや、Jack Black氏演じるやたら貫禄あるスティーブなど原作とはひと味違う要素もさまざま確認できる。それぞれ「ピンク羊」に負けず劣らずのインパクトがあり、良くも悪くも大きな話題を博している様子だ。
今回公開されたのはティザートレイラーであり、ストーリーなど映画についての詳細は本稿執筆時点では不明。映像には賛否も巻き起こっているものの大きな話題を博しており、続報も注目されるところだろう。ちなみにゲーム版『マインクラフト』において、ピンク色(桃色)の羊は大人であれば出現率0.1558%とされる。主人公たちは旅の始まり早々かなりの幸運に恵まれていたようだ。
映画『マインクラフト/ザ・ムービー』は国内向けには2025年に公開予定。