『MGS V: TPP』ゲーム内通貨「MBコイン」の価格が判明、課金システムに批判殺到で前線基地大炎上
『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』の課金要素であるゲーム内通貨「Mother Base Coin」(以下、MBコイン)の販売価格が、オンラインストアから明らかになった。海外フォーラムでは、オンラインモード「Forward-Operating-Base」(以下、FOB)におけるMBコインを使った追加基地の購入価格や、同モードがシングルプレイヤーに与える影響といった課金システムの仕様に批判が殺到。前線基地は本格稼働を目前にして瞬く間に火の海と化している。また、『METAL GEAR ONLINE』に関するまことしやかな新情報も出回っている。
無人の前線基地が稼働前に大炎上
海外サイトMetal Gear Networkによると、PlayStation Networkのストアページに表記されているMBコインの販売価格は、6000枚で79.95ドル、3500枚で48.95ドル、1150枚で15.95ドル、550枚で7.95ドル、100枚で1.65ドル。MBコインは、前線基地を構築して他のプレイヤーと軍事資源を奪い合うオンラインモード「FOB」において、2つ目以降の基地を追加で購入する際に使用される。なお、最初の基地には無料でアクセスできる。先日、販売元コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)は、「FOB」が無課金でも遊べるゲームモードあることを改めて説明していた。
また、以前からフォーラムやSNSで議論の的になっていたMBコインの入手方法に関しては、NeoGAFに投稿された攻略本の説明欄やコナミ公式Twitterアカウントによるファンへの回答から、基本的には課金による購入しかないことが濃厚になった。しかし、以前の報道に際して、コナミはAUTOMATON編集部に対して「MBコインはデイリーログインボーナスとして入手できることもある」と伝えているため、今のところ断言はできない。
そのほか、「FOB」における基地価格を示唆するスクリーンショットが投稿されており、それによると相場はMBコイン1500~1700枚。現実の通貨に換算するとおよそ24.75~28.05ドルで、ゲーム本編の半分程度のコストがかかる。これに対しファンからは、フルプライスの作品に基本無料ゲームのビジネスモデルを採用しているとして批判が殺到。「FOB」の開拓は対戦モードに限らず、シングルプレイヤーのマザーベースにおける資源収集や技術研究の向上ほか、派遣ミッションで同時に着手できる任務数の増加へつながるともいわれており、シリーズ史上類を見ない課金システムに不満が累積しているようだ。
データ解析からMGOコンテンツがポロリ
コンソール向けに10月6日、PC向けに2016年1月実装予定のマルチプレイヤー対戦モード『METAL GEAR ONLINE』に関するまことしやかな新情報が一部で出回っている。NeoGAFに寄せられた証言によると、流出したコピーを解析した者がいたらしく、ディレクトリの中身から拾ったキーワードをTwitterへ投稿していたとのこと。その中には、「Recon」「Infiltrator」「Technical」という3つのクラスや、スネークとオセロットの登場がうかがえるほか、「Night Vision」「Interrogation Stealth」「Optics」「Fulton」「Demolition」「CQC Stealth」「Shield」「Anti-Marking」「Field Report」「Sniper」というスキルと思しきものも確認できる。そのほかには、性別の選択、プライマリとセカンダリの武器に加えて頭部・胸部・目の装備、マッチング方法、観戦およびキルカメラの存在を示唆するキーワードがずらりと並んでいる。いかにもといった情報だが、真偽は定かではない。
シリーズ初のオープンワールドとなる最新作『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』は、PlayStation 4/PlayStation 3/Xbox One/Xbox 360/PCを対象に、ついに本日リリースを迎えた。先日解禁されたメタスコアは95点で、これまでに投稿された25件のレビューの内、辛口に定評のあるGameSpotを含めた8つのメディアが満点のお墨付きを与えている。また、小島監督自ら編集を手がけたローンチトレイラーは、まるでお別れのメッセージのようだと物議をかもした。今回、シリーズ初の試みとなる課金システムが、小島プロダクション解体にはじまる一連の騒乱に油を注ぐ形になったが、メタルギアという遺伝子に根付いた愛念はこの先も消えることはないだろう。