デベロッパーのRJ Arcadeは9月5日、見下ろし型ロボット操縦ストラテジー『Mecha Simultactics』の無料体験版の配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。また本作は日本語に対応する。
本作はターン制シミュレーションゲームだ。プレイヤーはロボットを操作し、敵を倒すことを目指す。本作のバトルにおいては、ターン制のバトルシステムを採用しつつも、「同時進行」が軸になっている。そのため、入力したコマンドが敵味方ともに同時に実行されるかたちで戦闘が進んでいく。
たとえば「相手に向かって移動で距離を詰め、間合いに入ったら近距離攻撃を実行」というストラテジーゲームでよくみられるシチュエーションでも、自分の機体の移動開始と同時に相手が距離を詰めてきたり、逆に距離を取られたりする。
さらにはこちらの攻撃の回避のため相手が横へ軸移動をしたために攻撃に失敗する、といったような状況もありえる。どのような間合いでも常に相手との読み合いが発生するため、一筋縄ではいかない戦略バトルが楽しめる。
近距離戦闘が始まると、この読み合いはさらに加速する。お互いの近距離攻撃が同時にぶつかった際には専用の選択肢が表示され、そのまま攻撃を強行する、相手の攻撃をパリィで弾く、相手のパリィをフェイントで潰す、などの選択肢が表示される。お互いのコマンドが同時に実行される本作ならではのシステムだ。実行できるアクションは前のターンの結果にもよるため、読み勝てば戦闘を大きく有利に傾けることができる。本作はオンラインによるマルチプレイ対戦にも対応しており、人と対戦することで、より激しく、より複雑な読み合いも繰り広げられるかもしれない。
さらに本作はリプレイ機能も存在。本作のバトルは、お互いがコマンドを選択してから実行するシステムの関係上、かなりじっくりとしたペースで進行していく。しかし戦闘に確認できるリプレイではそうしたコマンド選択画面がカットされている。そのためリプレイ再生時にはまるでロボットアニメのようなリアルタイム戦闘を鑑賞することも可能だ。うまく攻防が決まった試合を振り返ってみるのもいいだろう。
また本稿執筆時点では体験版にて未実装となっているものの、ロボットゲームには欠かせないカスタマイズ要素も本作には実装される予定。機体の性能が変われば、より高いレベルの読み合いも要求されるだろう。今後の開発の進行や、アップデートにも注目したいところだ。
本作を手がけるRJ Arcadeは、2018年にPvPのシューティングゲーム『Rival Megagun』をリリース。Steamでは、本稿執筆時点でユーザーレビューにおいて60件中91%の好評で「非常に好評」ステータスを獲得している。本作はターン制のストラテジーという、異なったジャンルながらも、ピクセルアートでのグラフィックやPvP要素などは引き継がれている様子で、前作のノウハウも活かされた作品となりそうだ。
『Mecha Simultactics』の無料体験版はPC(Steam)にて配信中。リリース日は未定だが、体験版も含めて日本語に対応している。