『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』新移植版ではなんと「憲磨呂」健在。配信日発表と共に、その存在がやたらアピールされる


任天堂は8月27日、「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ」を放送。このなかでカプコンの『MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics』のダウンロード版の配信日が、9月12日に決定したことを明らかにした(パッケージ版は11月22日発売)。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switch/PS4。

今回の配信日決定は、『カプコン ファイティング コレクション2』の発表の後に添えられたかたちでアナウンス。以下映像の1分11秒辺りから短く紹介されたのだが、なんとそこには、本作には登場しないのではとの見方もあった「憲磨呂(のりまろ)」が映し出されていた。


『MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics』は、カプコンが開発し1990年代にアーケードで稼働開始した、MARVEL作品をもとにしたゲームおよびMARVELとカプコンがコラボしたゲームの、計7タイトルがまとめて収録された作品だ。各タイトルは、オンライン対戦や協力プレイに対応するなど新要素も導入されている。

収録タイトルのひとつ『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』について、オリジナル版にはゲストキャラクターとして「憲磨呂(のりまろ)」が参戦していたことで知られる。ただ今年6月の本作の発表時には、今回の新移植版ではカットされるのではないかとの見方が一部で広まっていた。

憲磨呂とは、日本テレビのバラエティ番組「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」の企画にて、芸術家・木梨憲太郎を演じた木梨憲武氏がデザインしたキャラクターだ。カプコンとのコラボにて、『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』にプレイアブルキャラとして収録されることとなった。

 


本作『MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics』の公式サイトでは、『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』の参戦キャラクター一覧に憲磨呂が掲載されず、またゲームプレイ映像のキャラクター選択画面にも憲磨呂は見当たらない。さらに、オリジナル版には日本テレビや木梨憲武氏の当時の所属事務所の著作権表記が存在したが、同映像ではそれも確認できなかった。こうした状況から、権利関係が複雑な背景もあり、今回の新移植版では憲磨呂はカットされたのではないかとみられていたわけだ(関連記事)。

しかし今回の配信日発表における映像にて、憲磨呂の存在がついに確認された。オリジナル版と同じく、プレイアブルで参戦するようだ。映像では、憲磨呂の登場シーンにやたら尺が使われており、先述した不参戦の噂が広まっていたことから、カプコンがあえて健在であることをアピールしたのかもしれない。また、今回の発表のプレスリリースに添付されたキャラ選択画面のスクリーンショットでは、憲磨呂の姿も確認できる。ゲーム内で閲覧できるアーケード版のインストラクションカードにも憲磨呂が描かれているようだ。

MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS4向けダウンロード版が9月12日配信予定だ。Nintendo Switch/PS4向けパッケージ版も11月22日発売予定となっている。