『マリオカート ワールド』の鉄道には「ちゃんと路線が存在する」というユーザー報告。各駅に停車し、乗客も乗り降り
『マリオカート ワールド』の「鉄道」のニッチな作り込みが脚光を浴びている。

任天堂は6月5日、『マリオカート ワールド』をNintendo Switch 2向けにリリースした。オープンワールドレースゲームとして好評を受けている本作だが、ユーザーからフィールドのニッチな作り込みを評価する声も上がっている。
『マリオカート ワールド(以下、ワールド)』は、レースゲーム『マリオカート』の最新作。本作では最大の特徴として、草原・街・海・火山といったさまざまなロケーションがすべてつながった世界が舞台となる。各地には従来のシリーズ作品のようにコースが用意されるほか、コースを飛びだしていたるところでレースが繰り広げられる点も特徴だ。シリーズ恒例の「グランプリ」のほか、世界を横断する勝ち残り戦方式の「サバイバル」という新モードも登場している。

先述した通り、本作はオープンワールドであり、一つの大陸が舞台となっている。フィールドにはサーキットコースだけでなく、都市や各地を結ぶ道路、鉄道といったインフラも存在。「フリーラン」モードではそういったフィールドの一部もギミックとして楽しむことができる。そんな中、海外掲示板であるRedditのNintendo Switch 2コミュニティにて、ユーザーによって作成された本作の「鉄道路線図」が話題となっている。
投稿者であるJoMax213氏はいわゆる”乗り物オタク”でもあるそうで、本作の鉄道の作り込みに感銘を受けたという。そこで、フリーランにてマップ全体を”機関車で”周り、各路線を検証していったとのこと。路線図によると、フィールドには6つの路線が存在。「クッパキャッスル」などのある火山地帯や、「どんぐりツリータウン」などの森林地帯、南の離島地域などを除いて、大陸上をおおむね網羅する作りとなっている。また、各地域の代表的なコースに停車駅が存在。どうやらコース間を結ぶ鉄道となっているようだ。

JoMax氏によると、鉄道は数個の駅を除いて、各駅に停車。きちんと乗客も乗り降りするという。また、フィールドの中心に位置する「ピーチスタジアム」の駅前にはバスツアーも停車。中心地らしく、交通の要所にもなっているようだ。さらには南の都市部である「トロフィーシティ」を出入りするワープ土管もあり、地下鉄が存在することも示唆されている。マリオらしい世界観で都市インフラの表現が行われているのが分かるだろう。
なお、鉄道名である「SUNSHINE RAILWAY」は同氏が名付けたものではなく、トロフィーシティのマップ内に配置されている広告にてその名が明かされている。ただのフィールドギミックではなく、作品世界の一部としてしっかりと設定が作り込まれているのがうかがい知れるだろう。

オープンワールドゲームは自由度の高さという性質上、プレイヤーに「いかに没入感を与えるか」という観点が勘どころとなる。フォトリアルなグラフィックや、現実の土地に基づいたマップ構成など、作品によってアプローチはさまざま存在するが、『ワールド』では『マリオ』シリーズの設定に重きを置き、それに基づいた「作品世界でのリアリティ」に力を入れていることがうかがえる。
『マリオカート ワールド』はNintendo Switch 2向けに販売中だ。