手抜き工事リノベシム『Majster Symulator』発表。雑仕事でもなんとなく仕上がっていればOK、利益最優先でコストを最大限カットする
デベロッパーのGray2RGBは8月30日、リノベシミュレーションゲーム『Majster Symulator』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。
本作は、便利屋としてアパートのリノベーションの仕事を請け負う作品だ。部屋をきれいに生まれ変わらせることを目指す……というよりも、手っ取り早く稼ぐためにいかにコストを削るかに焦点を当てたゲームプレイが特徴となる。
『Majster Symulator』は、1990年代のポーランドを舞台に、プレイヤーは便利屋となってアパートのリノベーションをおこなう。部屋を全面的に改装するものから、漏水などのトラブルの解決を中心としたものまで、さまざまな仕事の依頼が舞い込むという。現場に向かうと、こなすべき作業がひとつひとつ提示され、それに基づいて仕事を進めていくかたちになるようだ。
公開されたトレイラーでは、細かく角度を調整してから壁に1枚1枚タイルを貼ったり、メジャーで窓枠の寸法を正確に測ってから必要な窓を発注したり、あるいはノコギリを使い資材を自由な角度で切ったりといったシーンがあり、手作業でおこなうシステムの充実具合がうかがえる。
一方で、タイルの貼り方は雑で、接着剤が十分に塗られていない箇所は、剥離しないよう上からテープで貼り付け。また窓は、寸法より明らかに小さい窓を発注し、当然のように開いた大きな隙間は、レンガや発泡ウレタンフォームで埋めてしまっている。なんとも大胆な手抜き工事である。
本作では、可能な限りコストを削減しつつ、より多くの利益を得ることが目標となる。そのために、発注する資材はできるだけ安く済ませ、それで問題があれば強引に対処していくわけだ。トレイラーではほかにも、壁を塗装する際に塗料を節約すべく水で薄めたり、傷んだ床を補修せず絨毯で隠したり、あるいは不要な家具や資材を適切に処分せず、窓から外に放り投げたり家具の裏に隠したりといった場面が確認できる。
プレイヤーはさまざまなツールを利用でき、ホームセンターで購入し追加できる。ここでも節約が可能で、たとえば電動ドリルであれば、高価な新品か、すぐにでも故障する可能性があるという格安の中古品かを選択。仮に中古品を購入し故障してしまっても、完璧な仕上がりが求められない本作では何とかなってしまうのかもしれない。
『Majster Symulator』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。