『龍が如く8外伝』の真島の“ヒゲのポリゴン数”は、『龍が如く4』の真島身体全体のポリゴン数よりも多いらしい。高精細ヒゲ

真島の外見的特徴のひとつが、口まわりにたくわえたヒゲだ。口をぐるっと囲みアゴまで続くヒゲは、特徴的なテクノカットの髪型と並び真島のトレードマーク。本作でももちろんヒゲは健在で、海賊という設定にまったく違和感のない立派な黒ひげとなっている。

セガ/龍が如くスタジオは2月21日、『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』(以下、8外伝)を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One。本作の主人公「真島吾朗」のヒゲが昔と比べて遥かに高精細になっているという。ヒゲだけで過去の真島の全身を超える細かさであると、一部で話題となっている。TheGamerなどが伝えている。

『8外伝』は、人気キャラ「真島吾朗」を主人公に据えた『龍が如く』シリーズの最新作だ。『龍が如く8』から半年後、記憶喪失となってハワイの孤島に打ち上げられた真島が海賊となって財宝を求め冒険する、『龍が如く』シリーズとしてはまた新たな挑戦となっている。喧嘩アクションや多様なプレイスポットなど、シリーズのファンにはなじみ深い要素に加え、船同士の本格的な海戦などド派手なゲームプレイも楽しめる。

本作の主人公である真島は、『龍が如く』の初作より登場する人気キャラだ。人懐っこい性格の裏に凶暴性を秘めた危険な人物で、その暴れっぷりから「嶋野の狂犬」と呼ばれ恐れられている極道だ。過去シリーズの主人公である桐生一馬のライバル的存在で、独特でハイテンションな人間性が人気となり、過去には人気キャラ総選挙で桐生一馬を抑え1位を獲得したこともある。初登場から約20年、今回『8外伝』でついに単独の主人公となった、シリーズ屈指の人気を誇る人物だ(関連記事)。

そんな真島の外見的特徴のひとつが、口まわりにたくわえたヒゲだ。口をぐるっと囲みアゴまで続くヒゲは、特徴的なテクノカットの髪型と並び真島のトレードマーク。本作でももちろんヒゲは健在で、海賊という設定にまったく違和感のない立派な黒ひげとなっている。そんな本作における真島のヒゲの「ポリゴン数」が、“過去シリーズの真島1体の全身”よりも多いという。

ポリゴンとは3DCGを構成する「面」のことで、立方体であれば6面や6ポリゴンなどと数えられる。一般的には多ければ多いほどキャラクターやオブジェクトは高精細になり、ゲームハードの処理性能を表す指標のひとつにもなっている。例として『FINAL FANTASY VII』の主人公クラウドのキャラクターモデルは、1997年当時の原作で約900ポリゴン、2020年発売の『FINAL FANTASY VII REMAKE』で約11万ポリゴンで、ゲームの進化とともに描画できるポリゴン数も飛躍的に進化してきた

海外の『龍が如く』ユーザーが調査したところによると、『8外伝』の真島のヒゲのポリゴン数は24726ポリゴンだ。これは過去作『龍が如く4 伝説を継ぐもの』(以下、4)の真島のキャラクターモデル全体の合計値である21360ポリゴンより約3000も多いという。

つまり、『8外伝』の真島は、ヒゲだけで『4』の真島全体を超える細かなキャラクターモデルを持つということだ。『4』は2010年に発売された作品で、対応機種はPS3。対して『8外伝』は2月21日に発売されたばかりで、PS4やPS5に対応している。15年前から世代を1つ2つ超え、ヒゲの1本1本にもこだわれるほどゲームが進化してきたことがうかがえる。また、一般的にはゲーム内のキャラクターモデルは主役の方がより高精細になる傾向がある。初代の『龍が如く』では出演シーンの比較的少ない脇役であった真島が、徐々に人気を上げていき、ついにヒゲまで細かく描かれる主人公に上り詰めたという、真島ファンにとっては可笑しくも感動的なデータであると言えそうだ。

龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』 はPC(Steam/Microsoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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