コズミックホラー医療シム『Do No Harm』Steamで3月6日配信へ。正気を保ちながら患者を治療し30日間生き延びる、しかし患者は「異常」を持ち込む
デベロッパーのDarts Gamesは1月30日、医療シミュレーションゲーム『Do No Harm』を3月6日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページによると、ゲーム内は日本語表示に対応するようだ。
本作は、医者として患者の診察や治療をおこなう作品だ。「クトゥルフ神話」などで知られる作家H.P.ラヴクラフトのコズミックホラーの世界観が採用されていることが特徴となる。
『Do No Harm』にてプレイヤーは、とある村で開業した医者となり、その診療所を訪れた患者の診察・治療をおこなう。その間プレイヤーにはさまざまな危機が訪れ、30日間を生き延びることが目標となる。そしてプレイヤーの選択によって、10種類あるエンディングのいずれかにたどり着くとのこと。
本作ではカウンター越しに患者と向き合い、話を聞きながら治療をおこなうかたちとなる。時代設定は不明だが、古めかしく謎めいた医療行為が表現。まずは、患者の説明を聞いたうえで、体の各部位を虫眼鏡で観察するなどして、症状について分析することから開始。その結果をもとに、適切な薬を処方するのだ。
プレイヤーの目の前にはいくつかの薬が配置されており、それらを調合して治療薬を作る。薬のメインとなるのは4つの色に分けられた液体のようで、それぞれに対応する症状が設定。たとえば赤色の薬は頭痛や倦怠感に、青色は咳や息苦しさ、黄色は嘔吐や下痢、そして黒色は寒気やかゆみなどの症状に効くという。
患者の症状にあわせて、これら4つの薬を混ぜ合わせて治療薬を作るわけだ。それぞれどれだけの量を使用するのかバランスが重要となるようで、投与量を誤れば最終的に患者は死んでしまう。また、たとえば赤色の薬は70歳以上の患者には使用できなかったり、女性患者には黒色の薬の使用量を抑える必要があったり、あるいは特定の薬にアレルギーを持つ患者が登場することもあるそうだ。
本作には正気度システムが存在し、主人公の正気度が低下すると幻覚を発症し、治療が困難になっていく。たとえば患者に危害を加えたり、カルトの人物を治療したり、幻覚を無視したりすると狂気に囚われるという。そのため、患者を適切に治療するほか、診療所内の灯を絶やさないようにするなどして、正気を保たせる必要がある。
このほか、患者はアノマリーと呼ばれる存在を持ち込むことがあり、大小さまざまな異常現象が発生。プレイヤーにはその異常を特定することが求められ、もし見逃すと正気度が低下する。用意されたツールなども駆使して異常を特定した場合は、アヘンチンキという薬を飲んで正気度を維持させるのだ。異常を見逃すことが3回続くと、その日はもうアヘンチンキを飲めなくなり、治療の難易度が上がってしまう。
『Do No Harm』は、PC(Steam)向けに3月6日配信予定だ。また、2月5日には体験版の配信も予定されている。