ほのぼのx殺伐マルチサバイバル『Longvinter』Steamで正式リリース。やさしい世界で銃撃戦や略奪を仕掛けあう、ハードコアなスローライフ

デベロッパーのUuvana Studiosは2月21日、『Longvinter』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示にも対応している。リリース記念セールとして、3月1日まで40%オフの1379円(税込)にて販売中だ。
『Longvinter』は、オープンワールドの島で展開されるマルチプレイヤーサバイバルゲームだ。『どうぶつの森』から影響を受けたと見られるほのぼのとしたアートスタイルで採集や建築が楽しめるが、一方でNPCや他プレイヤーとの銃撃戦や略奪など、シビアな一面もあることが特徴だ。
本作の舞台となるのは、広大な「ロングヴィンター島」。プレイヤーはこの島に潜む「LRI」と呼ばれる謎の組織を調査するために派遣される。島のランダムな研究キャンプからスタートし、釣りや採集を通じて素材を集め、アイテムをクラフトしながら、サバイバルしていくことになる。
また、島のあらゆる地点で建築が可能で、家の内観や外観は自由にカスタマイズ可能。農業や料理も可能で、自分なりの生活を築いていくことができる。そして本作では他プレイヤーとの交流も可能だ。一緒にのんびり釣りを楽しんだり、同じ拠点を建築したり、自動販売機などを使って取引することもできる。まさに『どうぶつの森』的なほのぼのとした生活が楽しめる。
一方、本作では謎の組織に関連してか、敵対的な傭兵も登場。秘密を暴くため、銃を手に取り彼らのバンカーや基地を襲撃することもできる。また、他プレイヤーも同様に襲撃可能。設定で変更可能なPvPサーバーでは倒したプレイヤーが所持アイテムをドロップし、家への侵入もでき、ほぼすべてのものが略奪可能だ。サバイバルゲームらしくルール無用で奪い合う、殺伐としたゲームプレイも楽しめる。


本作は2022年2月に早期アクセスとして配信を開始。3年の開発期間を経て、2月21日に正式リリースとなった。本稿執筆時点では全期間で5500件以上のSteamユーザーレビューを集め、うち71%が好評とする「やや好評」ステータスに留まる。ただ、早期アクセス期間中には、ボートにより移動可能な島々、水上基地の建設、洞窟や騎乗可能なオオカミの実装など、精力的なアップデートが行われてきた。その甲斐あってか、直近30日のSteamユーザーレビューでは約80件中80%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得しており、順調に評価を上げていることがうかがえる。
ユーザーレビューでは主にのんびりとした世界観で採集やクラフトを行う『どうぶつの森』的なゲームプレイと、サバイバルゲームらしい銃撃戦や略奪といった要素のバランスの良さが好評となっている。一方でクラッシュによるアイテムロストの発生や、不十分なチーター対策など、マルチプレイヤーゲームとしての安定性に関しては評価が分かれているようだ。とはいえ、開発元は今回のリリースノートにて今後もパフォーマンスを最高の状態に維持したいと表明しているため、今後のアップデートでの改善に期待したい。
なお、今回の正式リリースにあたって実施された大型アップデートでは、騎乗可能なキツネ、ヘラジカ、ヤギなど動物が追加。新たな服装、Heavy sniper rifleといった100を超える新アイテムも盛り込まれた。また、海上の石油掘削装置や墜落したヘリといった新ロケーションの実装、広範囲なバランス調整なども行われた。銃器からほのぼの動物ライドまで、かわいさと殺伐とした雰囲気をあわせもつ本作ならではの振れ幅があるアップデート内容となっている。またリリースノートでは、PlayStation版が2026年にリリース予定であることも発表。PC版とのクロスプレイも可能で、ハードの垣根を超えた交流ができるようになるようだ。
本作の開発を手がけるのは、フィンランドのヘルシンキに拠点を持つUuvana Studios。過去弊誌が開発者へ実施したインタビューでは、本作と同じオープンワールドサバイバルゲームである『Rust』に影響を受けつつも、あえてリアルではない、かわいいアートスタイルを選択したことが明かされていた(関連記事)。PvPサーバーとPvEサーバーがどちらも人気なようで、幅広いプレイスタイルにフィットする懐の深さが、好評の一因となっているようだ。
『Longvinter』はPC(Steam)向けに配信中。ゲーム内は日本語表示にも対応している。リリース記念セールとして、3月1日まで40%オフの1379円(税込)にて販売中だ。