『ロリポップチェーンソー』複数の新規プロジェクト始動。台湾企業とタッグで多角的IP展開へ
ドラガミゲームスは7月17日、NADA HOLDINGSとパートナーシップ契約を締結し、『LOLLIPOP CHAINSAW』に関する複数の新規プロジェクトを共同で展開すると発表した。

ドラガミゲームスは7月17日、台湾のIP投資・開発企業であるNADA HOLDINGSとパートナーシップ契約を締結し、『LOLLIPOP CHAINSAW』に関する複数の新規プロジェクトを共同で展開すると発表した。
『LOLLIPOP CHAINSAW(ロリポップチェーンソー)』は、2012年に発売されたゾンビアクションゲームだ。アメリカ西海岸を舞台とし、主人公であるゾンビハンターの末裔ジュリエットが、武器のチェーンソーによる豪快な攻撃やチアで培った軽快なアクションを駆使して、学校と恋人を救うべくゾンビの大群を蹴散らしていく。2024年9月にはリマスター版『LOLLIPOP CHAINSAW RePOP』がリリースされており、シリーズ累計150万本以上を売り上げている。

今回ドラガミゲームスがパートナーシップ契約を締結したNADA HOLDINGSは、台湾に本拠を置くIP投資・開発企業だ。長年にわたりアニメやゲームIPへの投資・開発プロジェクトを主導した豊富な実績と、IPのクロスメディア展開における高いノウハウとリソースを有しているとのこと。これまでには、たとえば『英雄伝説 閃の軌跡』シリーズのテレビアニメ化プロジェクトに参画しているほか、『FF14』の繁体字中国語版の現地リリースにも携わっている。
発表によると、NADA HOLDINGSのIPに対する情熱が『LOLLIPOP CHAINSAW』の新規展開において建設的に働くものと考え、強力なパートナーシップを形成する運びになったという。ドラガミゲームス代表取締役社長・佐藤昌平氏のコメントは以下のとおり。
「13年前、当時の開発チームが非常に高い情熱と創造力をもって生み出した『LOLLIPOP CHAINSAW』という作品は、長年にわたりファンの皆様から多くのご支持とご愛顧をいただいてきました。私たちはそのことに深く感謝し、心から感動しています。本作のさらなる発展、そしてファンの皆様の期待に応えるために、今回、ドラガミゲームスとして『LOLLIPOP CHAINSAW』のIP展開を実施するという重要な決断をいたしました。
NADA HOLDINGSチームは本作に対して深い愛着と情熱を持ち、またIP投資・開発における豊富な実績を有しています。今回のパートナーシップを通じて、原作の精神と魅力を継承しながら、新たな価値を創出できる企画を共に形にしていけることを、非常に楽しみにしています」

また発表に際し、NADA HOLDINGSのCHAIRMAN鄧橋(Joe Teng)氏は以下のように述べている。
「『LOLLIPOP CHAINSAW』の大ファンとして、本作のIP展開に携われることを大変光栄かつ嬉しく思っております。NADA HOLDINGSは今後、原作の精神を大切にし、ファンの皆様の期待に応えることを目指して、全力で取り組んでまいります。ドラガミゲームスと力を合わせて、さまざまな新規プロジェクトを共に創り上げていく所存です」
両社は、複数の新規プロジェクトを共同で推進していくとし、すでに本プロジェクトに向けた企画準備およびチーム編成に着手しているとのこと。また、原作をリスペクトし、原作が持つ唯一無二のスタイルと魅力を忠実に表現していく方針であることが強調されている。
『LOLLIPOP CHAINSAW』の新規プロジェクトとは、具体的にどういったものが計画されているのか今回は明かされなかったが、発表では新たな多角的展開および異業種とのコラボレーション企画を推進していくとも説明されている。続報に注目したい。
ちなみに、昨年の東京ゲームショウでおこなわれた『LOLLIPOP CHAINSAW RePOP』のスペシャルトークショーでは、ドラガミゲームスの前代表取締役社長・安田善巳氏がシリーズの今後の展開についてコメント。同氏は、具体的な話はできないと前置きした上で、妄想や空想ではなく具体的な話を進めているとしていた。それがNADA HOLDINGSとの提携を指していたのかは定かでないが、イベントでは続編制作やアニメ化の可能性についても言及されていた。
なお『LOLLIPOP CHAINSAW(ロリポップチェーンソー)』関連作品としては、『LOLLIPOP CHAINSAW RePOP』がPC(Steam/DLsite)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox One向けに発売中だ。