レベルファイブの子会社LEVEL5 comcept解散。稲船敬二氏が率いていたスタジオ
レベルファイブの子会社LEVEL5 comceptは5月15日、会社を解散したことを明らかにした。

レベルファイブの子会社LEVEL5 comceptは5月15日、会社を解散したことを明らかにした。国内メディアgamebizが報じている。
LEVEL5 comceptは、元カプコンのゲームクリエイター稲船敬二氏が率いていたスタジオだ。同氏が設立したcomceptを前身とし、『Mighty No. 9』や『ReCore』などを手がけたのち、2017年にレベルファイブの傘下に入りLEVEL5 comceptとして活動していた

LEVEL5 comceptは、直近ではスローライフRPG『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女』の開発に携わっていた。ただ、本作のプロデューサーを務めていた稲船氏は昨年中盤頃に同社を退職。これに伴いレベルファイブはプロジェクトの再編成を余儀なくされ、全社プロジェクトとして開発することに。そして今年3月にはレベルファイブ 大阪オフィスを新設し、LEVEL5 comceptの全事業を引き継ぐことを発表した(関連記事)。
国内メディアgamebizによると、5月15日付の官報にLEVEL5 comceptの解散公告が掲載。4月30日開催の株主総会の決議により、同社は解散したとのことだ。上述したように、『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女』の開発業務を含む同社の全事業は、すでにレベルファイブ 大阪オフィスに引き継がれている。これを受けて解散させることになったのだろう。ちなみに同社を退職した稲船氏は、現在は札幌に本社を置くゲーム開発会社ロケットスタジオに所属しているものとみられる。
なお、『ファンタジーライフi グルグルの竜と時をぬすむ少女』は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S向けに5月22日発売予定だ。もともとLEVEL5 comceptが手がけていたが、社内テストにて厳しい評価が付けられ、大きな改訂が必須に。そして昨年の発売延期を経たのち、ついにリリースされることになる。