狂気に囚われた画家の精神世界を覗く一人称視点ホラー『Layers of Fear』が2月16日にフルリリース決定、PS4/Xbox Oneでも同時発売へ
インディーデベロッパーのBloober Teamは、一人称視点のホラーアドベンチャーゲーム『Layers of Fear』を2月16日にフルリリースすると発表した。PC/Mac/Linux版に加え、PS4/Xbox One版も同時配信される予定。同作は昨年8月からSteam早期アクセスを通じてPC版が、また同年10月からは「Game Preview」を通じてXbox One版が配信されていた。
同年8月に突如アナウンスされた『Layers of Fear』は、ふと目をそらしたあとに起きる”変化”をテーマにした作品だ。プレイヤーは名画が飾られた屋敷のなかを探索し、狂気に囚われてしまったある画家の精神世界をレイヤー(階層)ごとに調べてゆく。視点を動かすと屋敷の様相が変化するシステムが特徴で、たとえば先ほどまであった女性の絵がおどろどろしい怪物の絵に変わっていたりと、プレイヤーの脳を混乱させるような仕掛けが用意されている。
また似たような部屋や廊下をぐるぐると歩き回るデザインと奇妙なループ感は、惜しまれつつ消えていったホラーゲーム『P.T.』を強く思い起こさせるものだ。『Alison Road』など『P.T.』の精神的後継作を謳うタイトルはいくつかあるが、『Layers of Fear』はその正統後継者にもっとも近い作品だと言えるだろう。過去にAUTOMATONではレビュー記事にて「『P.T.』を待っているのなら『Layers of Fear』をプレイすべきである」と紹介したこともあるので、詳しい内容が気になる読者はこちらもチェックしてみて欲しい。
無名だったBloodber Teamを一躍有名デベロッパーへと引き上げた『Layers of Fear』。多数の海外メディアから高い評価を獲得している
なお今回のフルリリース発表にともない、パブリッシャーとして米国テキサス州のAspyr Mediaが付くことも明らかにされている。Steam早期アクセス版においては、フルリリース後に価格がアップすることが想定されるため、気になるプレイヤーは今のうちに購入してしまうのもいいだろう。