魔法の巻物販売シム、即死&復活しまくりローグライクなど個性派無料Steamゲームが6作品リリース。アイデア光る新人作品、KRAFTONの開発者育成プログラムを経て羽ばたく
KRAFTONは12月17日、ゲーム開発者育成プログラム「Jungle Game Lab」を通じて制作された6作品について、PC(Steam)向けに無料配信した。それぞれ好評を得ている。
Jungle Game Labは、KRAFTONが韓国で昨年から開催しているゲーム開発者育成プログラムで、若手開発者らがチーム単位で参加。約6か月にわたるプログラムを通じてゲーム開発の全行程を学び、最終的に各チーム1本のゲームを完成させ、Steamでのリリースまでをおこなう。
InTheBoxが手がけた『ENSCROLL』は、魔法の巻物を作って販売するシミュレーションゲームだ。魔法学校を卒業したばかりの主人公は、学生ローンの返済のために商売を始める。店を訪れたお客それぞれの要望に応えるべく、元素と属性を組み合わせて魔法を作り、巻物に記して販売するのだ。なお明日12月24日には、本作に日本語対応を追加するアップデートが配信予定となっている。
Anyway Gamesが開発した『Bone To Gather』は、弱っちいからと魔王城から追い出されたスケルトンたちが、魔王への復讐を目指すローグライクアクションゲーム。ゲーム内は日本語表示に対応している。さまざまな職業のスケルトンが登場し、アリーナステージで敵と戦い、勝利報酬やショップにて新たなスケルトンを追加していく。スケルトンは一撃で倒されてしまうが、骨を拾い集めれば復活可能。また、連れていくスケルトンの組み合わせによってシナジー効果が発生する。
Team Hanzanが手がけた『Balantica』は、双子のきょうだいの旅を導く戦略カードゲームだ。複数のルートが存在する道中ではいくつもの試練が待ち受けており、双子は絶望を感じることに。そこでプレイヤーは、カードを駆使して双子それぞれに希望を与えなければならない。ふたりが持つ希望や信頼関係が天秤で表現されていることが特徴で、カードの各種効果を戦略的に駆使し、バランスを取ることが求められる。なお、本作も今後日本語に対応予定とのこと。
SPADE ACEが開発した『Big Blind』は、盲目の人物が主人公のトップダウンシューターだ。ゲーム内は日本語表示に対応。ステージは、主人公の視点として真っ暗闇で表現され、敵の足音や発砲音、そして主人公が携えているラジカセから発せられる音波の反射などから、そこにあるものが可視化される仕組みとなっている。バトルは一撃死システムが採用され、好スコアを獲得することで新たな装備がアンロックされる。
Re:ZT1が手がけた『Dr. COG』は、医師となって患者の記憶を復元させる手術をおこなうシミュレーションゲーム。手術は特別な装置を通じておこなわれ、さまざまな効果を持つ歯車を使って、制限時間内に記憶力を回復させることを目指す。歯車にはデッキ構築要素があり、ステージクリア報酬として、新たな歯車を追加したり、アップグレードさせたりできる。
Team Digital Toiletが開発した『InKing』は、インクとペンで戦うローグライトアクションゲームだ。ゲーム内は日本語表示に対応。道具をモチーフにしたキャラクターが登場する世界観が採用され、道具の王になることを目指す主人公として戦う。主人公はペンを使った通常攻撃のほか、床に飛散したインクを吸収することで強力なスキルを発動可能。道中ではスキルなどの強化をおこなえる。
今回無料配信されたこれら6作品は、現時点でレビュー投稿数はまだそれほど多くはないものの、いずれも高い好評率となっている。また、Jungle Game Labのプログラムの一環なのかは不明だが、プレイヤーの反応を見てアップデートの開発・配信がおこなわれており、日本語対応にも積極的なことがうかがえる。
ちなみに今年1月には、昨年実施された第1回Jungle Game Labにて制作された6作品も、PC(Steam)向けに無料配信された。こちらの各作品も高い評価を得ており、中には「圧倒的に好評」ステータスを獲得しているものもある(関連記事)。興味のある方はSteam上のJungle Game Labのパブリッシャーページからチェックしてみてはいかがだろうか。