韓国の学校を舞台にした一人称視点“ロマンティック”ホラーゲーム『White Day』がリメイクへ、PlayStation VR向けタイトルとして復活

韓国釜山にて開催中のPlayStationプレスカンファレンスにて、Sony Computer Entertainment Korea(SCEK)はPlayStation VR対応のロマンティックホラーアドベンチャーゲーム『White Day』を正式発表した。先週の「Paris Games Week」にて発表された『Until Dawn Rush of Blood』に続き、2作目のPlayStation VR向けホラーゲームの登場となる。ローカライズ展開については明らかにされていないが、日本でも受けのよさそうなVRホラー作品となりそうだ。

『White Day』は、もとは2001年に『White Day a Labyrinth named School』という名で韓国にてリリースされていた一人称視点のホラーゲームだ。ゲームの舞台となるのはホワイトデイ前日の夜の学校。プレイヤーの分身であるさえない男子学生は、意中の子の机にプレゼントを仕込もうと忍び込んだ結果、学校から抜け出すことができなくなってしまう。プレイヤーは、同じくとらわれてしまった女子学生たちと協力し、バットを持った殺人鬼から逃れ、学校からの脱出を目指さなければならない。

『White Day a Labyrinth named School』は韓国でのみ発売されたタイトルだが、いわゆるギャルゲーム的な要素を組み合わせた一人称視点ホラーゲームであり、一部界隈で根強い人気を持つタイトルである。Indie DBでは、当時開発を担当していたSonnoriが無料で作品を公開しており、videogamedromeが紹介する日本語ローカライズパッチを適用すれば、現在でも言語の壁を感じることなくプレイすることができる。

なお今回発表された『White Day』は14年前にリリースされた作品のリメイク版で、2016年上期にリリース予定とされているソニーのVRヘッドセット「PlayStation VR」に対応するほか、より美麗なグラフィックにて作り変えられている。開発はSonnoriではなくROI Gamesが担当しているが、トレイラーを見る限り精巧に描かれた学校内のビジュアルや独特のBGMは健在のようだ。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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