コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)はPolygonなどの海外メディアに対し、米国カリフォルニア州ロサンゼルスに位置していた「Konami Los Angeles Studio」を閉鎖したと明らかにした。同スタジオは2013年に「Kojima Productions Los Angeles」の名で設立されたスタジオで、10月にサービスが開始された「METAL GEAR ONLINE」の開発を担当していた。今年前半、『METAL GEAR SOLID』の公式サイトやボックスアートから小島秀夫氏や小島プロダクションの名が削除された際、同スタジオの名前は現在のものへと変更されていた。
「Konami Los Angeles Studio」の閉鎖は、日本時間の本日早朝から業界人によるツイートなどで噂されていた。『Duke Nukem 3D』のクリエイターの一人George Broussard氏はTwitterにて、約35人のスタッフがレイオフされたと報告。また海外メディアEurogamerも独自の情報筋より、20人以上のスタッフがレイオフされたと伝えていた。
コナミは先日よりプロダクション制から開発本部制へと移行しており、日本の小島プロダクションは本社へと統合する形で解散されている。そして今回のロサンゼルスのスタジオに関して、コナミの代表者は「ユニットをより中央へ集約させるため、製品開発リソースを再編成した」とコメントした。『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』や「METAL GEAR ONLINE」を含む、『METAL GEAR SOLID』作品のサポートは今後も続けられるという。
「METAL GEAR ONLINE」に関しては、バランス調整や前作から変化した作風など、サービス開始以降すべてのファンからはけっして受け入れられてはいない状況だ。今月には様々な調整を盛り込んだ大型アップデートが実施される見込みで、さらにPC版「METAL GEAR ONLINE」は2016年1月にリリース予定となっている。今後、コナミ内のどの部署が「METAL GEAR ONLINE」の運営を担当するのかは気になるところだが、現時点では明らかにされていない。