コナミ、海外向けアンケで「興味のあるシリーズ過去作品」問う。『ゴエモン』『ボンバーマン』『水滸伝』『Z.O.E.』など

コナミは、同社の過去シリーズ作品に興味があるかを問うカスタマーアンケートを実施している。

コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)は、同社の過去シリーズ作品に興味があるかを問うカスタマーアンケートを実施している。対象となっている地域はアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ブラジルの7か国で、日本は含まれていない。アンケート回答者のなかから抽選で何名かに、総額200ドル分のAmazonクーポン券が贈られるという。

この手のカスタマーアンケートはどこの企業でも実施されており、さして珍しくはない。もちろん、これらのアンケート結果が必ずコナミの路線に影響を与えるわけでもないのだが、並んでいるタイトルは『ボンバーマン』や『がんばれゴエモン』など近年音沙汰のないシリーズばかり。ここ最近のコナミの状況と合わせても、興味深いラインナップだ。

  • 『ハイパーオリンピック』
  • 『ZONE OF THE ENDERS』
  • 『幻想水滸伝』
  • 『ボンバーマン』
  • 『サンセットライダーズ』
  • 『ビシバシチャンプ』
  • 『魂斗羅』
  • 『Rocke Knight』
  • 『パロディウス』
  • 『遊戯王』
  • 『グラディウス』
  • 『悪魔城』
  • 『ヴァンダルハーツ』
  • 『がんばれゴエモン』

アンケートでは、まずどのシリーズ作品(上記の全14シリーズ)に興味があるかという問いから始まり、これらの作品を過去にプレイしたことはあるかといった設問に続く。また「どのコナミのゲームをどのようなゲームプレイ要素と共に再び見たいか教えてください」という、文章で記入する設問も登場する。“新たにローンチされたバージョン(new launched version)”に興味があるか、どのプラットフォームでプレイするのが最適かといった興味深い設問も見られる。なおプラットフォームの設問における選択肢は、「デスクトップ/モバイル」「デスクトップのみ」「モバイルのみ」「コンソールのみ」の4つだ。

パチスロ版「サイレントヒル」のプロモーションムービーが国内外のファンから顰蹙(ひんしゅく)を買ったのは記憶に新しい。2015年4月に早川英樹氏が社長に就任して以降、日経トレンディネットに掲載されたソーシャルコンテンツへの傾倒をうかがわせる早川氏のインタビューを皮切りに、コナミは旧来のファンたちによくない印象を与え続けている。今年4月には『P.T.』に続く『Sillent Hills』の開発中止が発表、6月にはさくまあきら氏による『桃太郎電鉄』シリーズの正式終了宣言があった。8月3日には、日本経済新聞が監獄のような内部管理体制を続けるコナミ社内の現状を伝えている。この件に関しては、内部リーク情報に定評のある海外メディアKotakuも自身のソースから続報を伝えている。

こういった状況のなか、過去シリーズを絡めたソーシャルゲームやパチスロが登場するのではないかという懸念はあるが、今回のアンケートにはそういった質問は存在していない。シリーズ過去作品のHDリマスタータイトルか、あるいは往来の名作の続編が登場するのか、今回のアンケートがなんらかの結果に繋がることに期待したい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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