パブリッシャーのDON’T NODとデベロッパーのStudio Tolimaは8月21日、パズルアドベンチャー『Koira』を2025年4月18日に発売することを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS5。新たにゲームプレイトレーラーも公開されている。なお本作はSteamストアページ表記によると、日本語表示にも対応予定だ。
本作は、手書きタッチの2Dパズルアドベンチャーだ。主人公は、雪深い森でひとりきりで目覚め、偶然出会った子犬を助けながら、自分の帰り道を探す。道を切り開くには探索して道具を見つけたり、パズルを解いたり、怯える子犬を安心させたりする必要がある。また、森では猟師が獲物を探しており、見つかると捕まってしまう。茂みの中に身を隠してやりすごすステルスの要素もあるようだ。
現在PC(Steam)では体験版をプレイすることができる。筆者がプレイした印象では、落ちついたBGMと柔らかいアートワークが醸す、優しい雰囲気が持ち味となる様子だ。一方で、森の中にところどころかかっている黒いもやや、追いかけてくるハンターたちからは不穏な空気が漂っている。静かで優しい雰囲気の中に、少しダークなエッセンスを織り交ぜられた作風となっている。
本作では子犬と心を通わせることによって黒いもやを払って先へ進むことができるが、子犬がトラップにかかるなどして怯えてしまうとその力が弱まってしまう。そういう場面では機転をきかせて子犬を元気づけてあげる必要がある。たとえば、果物を探して与えたり、木の枝を放り投げて取ってこさせる遊びをしたりといった具合だ。
また、森の中には古びた石碑が立っていることもある。パズルを解いて、この古代の神秘的な遺跡を蘇らせることもゲームの目的のひとつ。体験版ではほとんど出会えなかったが、森には子犬以外にも多様な生き物が生息しており、彼らも困りごとを抱えているという。危険を回避し、動物たちを助けて交流を深めながら探索を進めていくことになりそうだ。テキストは表示されず、すべてがアニメーションのみで表現される。インターフェースの日本語対応が予定されているが、謎解きの上では直感に頼る場面が多くなりそうだ。
開発元のStudio Tolimaは、ベルギーのブリュッセルに拠点を置くインディーゲームスタジオだ。2022年に設立され、デビュー作として『Koira』の開発に取り組んでいる。詩的でミニマルなゲーム作品の制作を専門とし、ゲームを通しての絵と音楽による芸術的な体験から、感情へ訴えかけられるような作品づくりを目指しているとのこと。
『Koira』は、PS5/PC(Steam)向けに開発中で、2025年4月18日に発売予定だ。現在Steamでは体験版をプレイすることが可能。