『Don’t Starve』などを手がけるKlei Entertainmentは8月30日に新作『Hot Lava』を発表した。『Hot Lava』は溶岩を題材としたアクションゲーム。溶岩であふれかえった家や街といったロケーションで、プレイヤーは溶岩に触れないように目的地点を目指すというもの。溶岩が流れる床を歩くことができないプレイヤーは、机の上や壁、天井裏などを器用に渡っていかなければならず、パルクールゲームのようなデザインとなっている。
ゲームのコンセプトは「幼少期の妄想を具現化」。子どもの頃、意味もなく「下に落ちたらアウト」と言いながら物から物へと飛び移る遊びをした方もいらっしゃるのではないか。『Hot Lava』はそういった遊びをゲームに落とし込んだタイトルだ。自宅のリビングルームから学校の廊下、町の外に至るまでバリエーションはさまざま。飛ぶだけでなく、岩場を滑るといったアクションもあり、目に見えるものはすべて利用可能となっているが、とにかく床には触れてはいけない。こういったコンセプトから慎重な移動が求められるゲームかと思いきや、トレイラーでは軽妙な音楽を背景にテンポ良く飛び移るゲームプレイが確認できる。煉獄のようなビジュアルとデザインとは裏腹に、Klei Entertainmentらしい爽快感溢れる作品となりそうだ。
Klei Entertainmentはカナダのバンクーバーを拠点としたスタジオ。忍者を題材とした2Dステルスアクション『Mark of the Ninja』、飢餓を題材としたサバイバル『Don’t starve』や、ターンベースのステルスシミュレーション『Invisible, Inc.』など幅広いジャンルの作品をリリースし、高い評価を勝ち取ってきた。同時に、一見風変わりしたコンセプトをゲームとして面白く仕上げる実力派デベロッパーとしても知られている。6月には、宇宙の植民地を管理するシミュレーション『Oxygen Not Included』を発表していたが、今回の『Hot Lava』はスタジオ初の3D作品。今まで得意としてきた2Dゲームとは異なるビジュアルになるが、Klei Entertainmentがどのようなタイトルとして仕上げるのか楽しみだ。公式サイトではベータテスターを募集しているので、気になる方は応募してみるといいだろう。