18禁美少女ゲーム『クロノクロック』英語版のKickstarter始動、初日で目標額の倍近くを獲得する

 

国産ビジュアルノベルの英語ローカライズ販売を手がけるSekai Projectは、18禁美少女ゲーム『クロノクロック』の海外リリースを目指すKickstarterキャンペーンを開始した。先月31日にクラウドファンディングページを立ち上げると、多くのファンから支援が殺到し初期目標額を即日達成。すでに2倍近くの資金が集まっている。

『クロノクロック』は、2015年4月にPurple softwareから発売された18禁美少女ゲーム。5分限定で過去へタイムスリップを可能にする懐中時計をめぐって、時間移動能力者となった主人公が繰り広げる学園恋愛物語を描いている。英語版の海外リリースを目指したKickstarterプロジェクトは、開始早々に初期目標額の2万ドルをはるかに上回る支援金を獲得。記事執筆現在で、まだ2日目にして419人の出資者から3万8000ドル以上が集まっている。また、一定額以上の出資でサウンドトラックやドラマCD、ビジュアルファンブック、タペストリー、布地ポスター、原作アーティストによるサイン入り色紙など、オリジナルグッズが贈呈される出資報酬は、全13点がセットになった2名限定の1700ドル枠と、色紙以外が対象の5名限定300ドル枠が、すでに埋まっている。

Sekai Projectは、これまでにもKickstarterで数多のビジュアルノベル作品を英語版リリースへ導いてきた。2014年にクラウドファンディングを実施した『CLANNAD』では、目標額14万ドルに対して50万ドルを超える出資金を獲得。また、今回と同様に18歳以上が対象のアダルトゲーム『グリザイアの果実』でも短期間で多額の支援を集め、ローカライズを大成功に収めている。なお、英語版『CLANNAD』は、昨年11月のSteamの売り上げランキングにて、『Call of Duty: Black Ops III』や『Grand Theft Auto V』といったトリプルA級タイトルと肩を並べてトップセラーに名を連ねたこともある。まさに、Steamユーザーに日本の美少女ゲーム文化を認知させた火付け役といえる。

英語版『クロノクロック』は、SteamおよびNutakuにて、2017年1月の発売を予定している。なお、Steamはアダルトゲームの販売を認可していないことから、Steam版は全年齢を対象とするために成人向けのシーンがカットされていることが予想される。


カナダ育ちの脳筋女子ゲーマー。塾講師、ホステス、ニュースサイト編集者を経て、現在はフリーライター。下ネタと社会問題に光を当てるのが仕事です。洋ゲーならジャンルを問わず何でもプレイしますが、ヒゲとマッチョが出てくる作品にくびったけ。Steamでカワイイ絵文字を集めるのにハマっています。趣味は葉巻とウォッカと映画鑑賞。ネコ好き。