2年の早期アクセス期間を経た宇宙開発ゲーム『Kerbal Space Program』が4月27日に正式リリースへ

メキシコに拠点を置くゲーム開発スタジオSquadは、同スタジオが手がける宇宙開発シミュレーションゲーム『Kerbal Space Program』を、現地時間の4月12日にも正式リリースすると発表した。本作は2013年3月にSteam早期アクセスとして販売されたのち、順調にアップデートを続け、2年の時を経てフルリリースされることとなった。

『Kerbal Space Program』は、どこか間抜けな宇宙人種「Kerbals」たちと協力し、架空のKerbol星系にて宇宙開発を進めてゆくタイトルだ。宇宙船を自由に構築して飛ばすサンドボックス要素や、見た目に反して奥深い宇宙計画シミュレーションが魅力となっている。

フルリリースは今年1月にもSquadから予告されていたもので、2014年12月から突入していたベータ期間を終えて、来週頭にもバージョン1.0がリリースされることになる。Steam早期アクセス版は、正式リリース版に近づくにつれ段階的に価格が上昇し、購入した時点で以降のアップデートは無料で受けられるモデルが採用されている。現時点での価格は2980円。

バージョン1.0においてはゲームオーバーの概念が導入されるほか、エンジンが外れるなどの危険な宇宙船の構造を警告する「Engineer's Report」が登場、さらなる新規要素やバグ修正にサウンド関連のオーバーホールなどが盛り込まれる。公開された最新トレイラーでは、女性Kerbalsの姿も確認可能だ。

 

 

Steam早期アクセスは、開発中のゲームを有料で販売し、プレイヤーからフィードバックを得つつ開発を進めてゆくビジネスモデルだ。昨年までは開発が滞るタイトルが一部登場するなど問題視されていたが、先日のローグライクリズムアクション『Crypt of the NecroDancer』や『Sunless Sea』など、地道にアップデートを続け成功する事例も増えつつある。

 

参考: 宇宙開発ゲーム『Kerbal Space Program』 自作宇宙船を3Dプリントし販売するサービスが開始

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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