『Just Cause 3』、徒歩でのマップ横断にかかる時間は脅威の8時間40分。現世代のオープンワールドゲームでは飛び抜けた広さ


欧米では12月5日に発売され、1月の国内リリースも差し迫っている『Just Cause 3』。発売前に誤ってフライング配信をしてしまったりPC版で不安定な動作を見せるなど課題を残しつつも、大作タイトルとして一定の評価を得ている。そんな『Just Cause 3』の醍醐味は広大なマップだ。大きな南の島を舞台にした山あり谷ありのオープンワールドは、『Just Cause』シリーズの面白さの核となっている。「『Just Cause 3』のマップの広さは前作と同じ400平方マイルである」と、発売前にディレクターのRoland Lesterlin氏が公言していた。しかし体感的にはもっと広いのではないかと感じているプレイヤーも少なくないようで、疑問に感じたゲーム実況グループ8-BIT BASTARDは、『Just Cause 3』内の端から端まで徒歩で移動すればどれほど時間がかかるのか検証を始めたのだ。

8-BIT BASTARDはこれまでにも、さまざまなオープンワールドの端から端までの徒歩での移動時間をはかってきた“散歩のプロ”だ。『Just Cause 2』は5時間、『The Elder Scrolls V: Skyrim』は2時間10分、『Grand Theft Auto V』は2時間1分という記録を残している。『Just Cause 3』の距離をはかる上で、最南東にあるSIROCCO SUDのそのまた最南東をスタート地点にし、最北西にあるLOST ISLANDのそのまた最北西をゴールに設定して歩き続けた。時には海を渡り、花畑を横切り、山を越え、トンネルを抜け……ついに完走したその時、タイマーが指し示した数字は実に8時間40分。驚異的な広さであることが明らかとなった。

 

また、テクノロジー系のニュースサイトTech Timesは、広さではなく高さで『Just Cause 3』のスケールを測定している。ヘリコプターでもっとも高い場所までのぼり、そこから飛び降りるというものだ。飛びおりて数十秒が経っても一向に大きくならない島を見つめながら、48秒についに着水。さすがに8時間40分には見劣りするが、全速力で落下しているにもかかわらず48秒もの時間を要するあたりに、『Just Cause 3』は縦にも横にも大きくフィールドが作られていることがわかる。Tech Timesはほかにも「どこまで進めば見えない壁にあたるか」など『Just Cause 3』がどれだけ巨大に作られているかさまざまな方法で検証している

オブジェクトの密度やイベントの多さなどを考慮しても、オープンワールドゲーム同士を比較することの意味はあまりない。また、フィールドが広いことが必ずしも面白さにつながるとは限らないのも事実だ。しかしそれでも『Just Cause 3』の世界の大きさは目を見張るものがある。車やパラシュート、ヘリコプターやジェット機といった高速で移動できる乗り物を使って移動するのが基本のゲームとはいえ、これほどの広さや高さのゲームを作り上げるのは莫大な予算や手間がかかるだろう。この大きさは、スクウェア・エニックスと開発元のAvalanche Studiosが気合を入れて『Just Cause 3』を開発したことのあらわれだと考えられる。Lesterlin氏がどのような測定で前作と同じ400平方マイルであるという結果を導き出したかはわからないが、さきほどの計測時間を考えても前作よりも大きなフィールドになっていることは間違いないだろう。

そして、8時間40秒もの間コントローラーを握り移動し続けた8-BIT BASTARDにも拍手を送りたい。