サバイバルホラー『伊藤潤二「マニアック」・果てしない呪縛』発表。「首吊り気球」や「暴走する黒髪」など、ホラー漫画家・伊藤潤二氏の世界観がゲームに

SOFTSTAR ENTERTAINMENTは9月17日、サバイバルホラーゲーム『伊藤潤二『マニアック』・果てしない呪縛』を発表した。

デベロッパーのSOFTSTAR ENTERTAINMENTは9月17日、サバイバルホラーゲーム『伊藤潤二『マニアック』・果てしない呪縛』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。

本作は、ホラー漫画家の伊藤潤二氏とコラボした作品だ。Netflixなどで公開されたアニメシリーズ「伊藤潤二『マニアック』」をもとに、没入型ゲームにアレンジしているとのこと。

『伊藤潤二『マニアック』・果てしない呪縛』では、伊藤潤二作品の独特で不気味な画風とサイコロジカルホラーのストーリーを融合させ、プレイヤーを恐怖や混乱、執念が絡み合う悪夢の迷宮へと誘うという。舞台となるのは、外界から隔絶された謎の洋館だ。主人公である大学生は、記憶喪失の状態でこの洋館にて目を覚まし、迫り来る脅威から逃れることを目指す。

本作にてプレイヤーは、主人公の一人称視点にて洋館を探索する。主人公には断片的に記憶が残っており、また壊れたスマホを所持。隅々まで調べて手がかりを集め、失われた記憶と真実をつなげていくことになる。一方で、探索を進めるにつれ、不可解な怪奇現象が次々と起こるという。

本作では、「首吊り気球」や「暴走する黒髪」など、原作にも登場した恐怖がプレイヤーを襲う。たとえば「首のない彫刻」はプレイヤーを執拗に追ってくるようで、周りのものを上手く利用して身を隠し、危険を回避しなければならない。一方で、有限アイテムである罠を仕掛けたり、その場の物を巧みに活用して敵に反撃し、絶体絶命の状況を打破することも可能だそうだ。

また探索を進める中では、主人公と同じように閉じ込められたと語る美しい少女と、事件調査中の冷静沈着な女性刑事に出会う。そして3人で協力しながら、仕掛けや謎を解き出口を探すことになるという。謎解きは観察力と推理力が試され、攻略することで洋館の奥深くに眠る秘密が少しずつ明らかになっていく。ただ、主人公が絶望へと追い込まれる中では、気づかぬうちに彼にも異変が起こるとのこと。

本作の開発元SOFTSTAR ENTERTAINMENTは、台湾に拠点を置くゲーム開発会社だ。これまでには『女鬼橋』シリーズや『呪詛』といったサスペンスホラーゲームをリリースしている。本作では、逃げ場のない圧迫感のあるホラー体験をもとに、幻覚による錯乱、無限ループによる息苦しさ、人間の歪んだ本性を融合させ、伊藤潤二氏の定番スタイルを極限まで引き出すとアピールしている。

『伊藤潤二『マニアック』・果てしない呪縛』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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