海外版『ブレイブリーセカンド』、ジョブ・トマホークの頭衣装がネイティブアメリカン風からカウボーイ風へと変更?謎の変更が混乱を呼ぶ事態に

日本では4月23日に発売された『ブレイブリーセカンド エンドレイヤー』(以下、ブレイブリーセカンド)。海外では2016年発売予定であり、発売までは少し遠い。『ブレイブリー』シリーズは、ジョブシステムやコマンド戦闘などオーソドックスな90年代の古き良きRPG色の踏襲をテーマとしたシリーズだ。一方で、戦闘速度やエンカウント率の調整などかゆいところに手が届くシステムを搭載した、“現代的なRPG”として人気を博している。海外でも高い評価を得ているシリーズ最新作『ブレイブリーセカンド』が今、海外メディアの間で話題となっている。

きっかけは、Destructoidが投稿したひとつの記事だ。Destructoidは、スペインの小売関係者と名乗るものから情報提供を受けたと前置きしながら、「『ブレイブリーセカンド』のあるジョブのネイティブアメリカン風頭衣装がカウボーイハットに変えられている」と報告している。

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『ブレイブリー』シリーズの目玉要素のひとつにジョブチェンジシステムがある。ストーリーの道中でジョブを集め、パーティーの仲間キャラのジョブを変えながら育成やバトルをするというゲームの根幹的システムだ。『ブレイブリーセカンド』のジョブのなかに「トマホーク」というジョブがある。トマホークは頭に羽をつけ民族衣装を着ており、ネイティブアメリカンを彷彿とさせる。ネイティブアメリカン風のトマホークの頭衣装がカウボーイハットに変更されている、というわけだ。

左がリークとされる画像、右が日本版だ。同じサイドワインダーという技を使っていることや、日本版にカウボーイハットに相応する装備やコスチュームは存在しないことを考えても信ぴょう性は高い。 画像出典: Destructoid
左がリークとされる画像、右が日本版だ。同じサイドワインダーという技を使っていることや、日本版にカウボーイハットに相応する装備やコスチュームは存在しないことを考えても信ぴょう性は高い。
画像出典: Destructoid

ご存知の方も多いかもしれないが、ネイティブアメリカンはアメリカの先住民族でありながら歴史の中で複雑な扱いを受けており、非常にセンシティブな話題であることで知られている。日本でも民族問題を抱えているのと同様に、ネイティブアメリカンは繊細な事柄だ。スペインの小売関係者のタレコミが本当だとするならば、スクウェア・エニックスはこの問題に配慮してネイティブアメリカン風のトマホークの頭装備を変更したのかもしれない。

しかし変更した頭衣装が「カウボーイハット」であったことが混乱を呼んでいるようだ。なぜならば、カウボーイはネイティブアメリカンの最大の仇敵とされているからだ。一説では、カウボーイはネイティブアメリカンに対し侵略や略奪を行っていたといわれ、激しい敵対関係にあったとされている。そういった背景もあり、頭装備をネイティブアメリカンからカウボーイにする変更は、ネイティブアメリカンに配慮する一方で、ある種ネイティブアメリカンを逆なでするような対応になってしまっている。

また、『ブレイブリーセカンド』のキャラクター「エイミー」の存在がこの問題の混乱を加速させている。さきほどジョブは道中に入手できると述べたが、正しくは敵のボスキャラクターを倒し、アスタリスクを入手することで、そのボスキャラクターと同じジョブが入手できるのだ。トマホークのジョブを持つボスキャラクターエイミーは、“野性的な少数民族の少女”でネイティブアメリカン風の外観だ。つまり、彼女は設定としてはネイティブアメリカンそのものなのだ。ネイティブアメリカンのエイミーを倒しカウボーイハットを装備するトマホークのジョブを得る― ―そうなれば、まさにネイティブアメリカンを倒しカウボーイになったという最悪の演出を展開することになる。

日本版では、ネイティブアメリカン風の少女を倒し、ネイティブアメリカン風の外観であるトマホークのジョブ得ることになるので問題はなかった。しかし海外版で「エイミー」の設定が変更されなければ、前述したように主人公がネイティブアメリカンを倒しカウボーイになる展開になり、さらなる混乱を招くことになるかもしれない。少数民族出身で野性的なエイミーに不自然にカウボーイハットをかぶせるか、キャラ設定自体を作り変えなければ、“カウボーイハット”が問題になることは避けられないだろう。

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