「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」アート担当によるアドベンチャーゲーム『Jinko』が始動、「海を流浪する少女」を追う

アニメーターのDeane Taylor氏は、アドベンチャーゲーム『Jinko』のプロジェクトを始動した。Deane Taylor氏は海外では著名なアニメーターの1人で、過去には「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のアートディレクションを担当している。

アニメーターのDeane Taylor氏は、アドベンチャーゲーム『Jinko』のプロジェクトを始動した。Deane Taylor氏は海外では著名なアニメーターの一人で、過去には「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のアートディレクションを担当している。今作『Jinko』では、自分の出自の謎を追い求め旅を続ける「海の流浪人」の冒険が描かれるという。

「ナイトメア」のアート担当が描く新作

『Jinko』は青年向けのファンタジーアドベンチャーゲーム。主人公となる少女「ジンコ」は、自分がどこからやって来たのかもわからない「海の流浪人」だ。プレイヤーはジンコの5歳、8歳、15歳の時の体験をプレイし、「ウィッチ」と「クイーン」が牛耳る世界を探索してゆくことになる。

『Jinko』は全7章にわたる作品となる予定で、それぞれの章が個別のゲームプレイジャンルと独自のデザインを有することになるそうだ。ゲームを進めてゆくと新たなキャラクターたちが主人公サイドに加わり、そのたびにプレイヤーができることは増えていく。探索要素は広大で、人口の多いネズミ都市や不潔な一族などさまざまなロケーションやキャラクターが登場する。

いまのところ『Jinko』がどのようなゲームとなるのかは明らかにされておらず、ゲームプレイ映像も一切登場していない状況だが、興味深いのはそのビジュアルだ。アニメーションスタイルはCGIと2Dアート、ストップモーションとパペットを駆使したものとなる予定で、これは映画「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」に似た様相が期待できる。トレイラーから垣間見えるコンセプトアートも同作同様、ダークでキュートな雰囲気だ。『Jinko』はゲーム部分とミニ映像シリーズが交錯する、マルチメディアな作品になるという。

なお開発にはDeane Taylor氏のほか、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ウルヴァリン」シリーズの制作に参加してきたEddy Taylor氏など、業界の面々が参加している。現在はIndiegogoにてクラウドファンディングを実施しており、開発資金5万4000ドルの獲得を目指している。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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