開発者のGreg Pryjmachck氏は、『Jalopy』を4月15日にSteamでリリースすると発表した。今年2月にもIndie Pcikにて紹介した同作は、タイトルにもある通り「Jalopy(オンボロ車)」がテーマのカーシミュレーションゲームだ。プレイヤーは自身の車をメンテナンスしたり修理したりしつつなんとか走らせ、旧東欧諸国に広がる町々を巡ってゆく。
プレイヤーの相棒となるのは、今にも動くのを辞めてしまいそうな架空のボロ車「ライカ601デラックス」。ゲーム内では自動生成で広がる道路を進み、車をメンテナンスしたり故障箇所を修理したりしつつ、次の町へと到達することを目指すことになる。タイヤがパンクしたり、エンジンが故障したり、キャブレーターが壊れたり、さらには泥が車体にこびりついたりと、細かな部分まで車の不都合な部分が楽しめるようだ。
また『Jalopy』では、”通貨”や”スペース”の概念がある。修理部品の購入や給油、車のアップグレードなどにはお金がかかり、また車に載せられる荷物にも限りがある。そんな中、プレイヤーは町から町へと移動する際に積み荷を売買したり、あるいは持ち込みが禁じられてる品を密輸するなどして、旅を続けるための金を稼がなければならない。お金を何に使うのか、車になにを積むのか、頭を悩ませることになるだろう。
東欧諸国の共産主義崩壊の真っ只中、ボロ車でひたすら国々を巡るというゲーム背景も本作の魅力の1つだろう。開発者のGreg Pryjmachck氏によれば、本作にはストーリーラインも存在しているそうで、スクリーンショットからは運転手の叔父らしき人物が旅を共にしているシーンも確認できる。
なお『Jalopy』はSteam早期アクセスを通じてリリースされる予定で、前述した基本的なゲームプレイはすでに搭載済み、4月15日に発売されるバージョンでは「ドイツ」と「チェコスロバキア」の町々を巡ることができるそうだ。今後のアップデートでは「ハンガリー」「ユーゴスラビア」「ブルガリア」「トルコ」といった国々が追加される予定となっている。
『Jalopy』の価格は未定だが、4月15日のリリース以降は価格が少しずつ上昇してゆくことが明らかにされている。製品版までは数か月ほどの開発期間を想定してるとのことだ。